森博嗣
24 APR 2014
中央公論新社
Amazon.co.jp
「このときから、相手が自分をどう見ているのか、を見るようになったといえる。きっと獣も鳥もできないことだろう。人間は、他者の目を通し、他者の心を通して、ものを見る、ものを感じることができる。それを知ったときが、このときだった。それは、あるときは、思いやりになりになり、優しさになる。また、あるときは、それが最大の強さをもたらす。優しいほど、強くなれるということだ。」
という本を読みました。 自分はどちらかというと他人の目を気にする方です。他人にどう思われようと関係ない。そういう思考はなかなか持つことができません。以前はそういう性格に負い目を感じていましたが、最近は別に悪いことでもないような気がしています。
シーズン開幕早々、浦和レッズが差別問題で制裁を受けました。この時のJリーグ・チェアマンの言葉が、とても印象に残っています。横断幕を掲げた当人に差別の意識がなかったとしても、横断幕を見た他者が差別的であると認識したところに問題がある。
自分の言動が他者に与える影響を想像しなさい。そして、自分の言動に責任を持ちなさい。他者がいるからこそ自分が存在する。何だか哲学的ですが、そういうことなのだと思いました。