J1昇格プレーオフ 決勝
2015年12月6日(日)15:30キックオフ
ヤンマースタジアム長居(SKY)
アビスパ福岡 1 - 1 セレッソ大阪
クラブにとっては、ある意味チャンピオンシップ以上に切実なJ1昇格プレーオフ。大阪長居で福岡のホームゲームというだけでも違和感があるのに、対戦相手はそこをホームとしているC大阪という、何とも不思議な状況となってしまった。集客力のあるスタジアムで開催したいというJリーグの思惑は理解できるが、福岡サポーターには到底納得できないレギュレーションである。もちろん、今日は福岡を応援する。
試合は終始どちらに偏ることもなく、慎重に進んで行った。勝負の行方は先制点をどちらが取るか?それが大きなカギになる。その先制点は、後半開始間もなくC大阪にもたらされた。福岡万事休すかと思いきや、そこからの福岡の戦い方が良かった。慌てず騒がず、いつも通りのプレーを続ける。そして井原監督は、攻撃の選手を次々に投入して勝負をかける。新人監督とは思えない采配は、残り3分に結実した。決めたのは、古巣に復帰した中村北斗だった。
C大阪には申し訳ないけど、やはりクラブとしての一体感は、福岡からより感じることができた。選手個々の能力は、C大阪の方が上かも知れない。J1経験者もたくさんいるし、W杯経験者までいる。しかし生え抜きの城後をキャプテンに据えて、地道に戦い続けた福岡の強さは本物だった。サッカーはチーム競技なのである。今年に限って言えば、シーズンを通して勝点を積み上げた上位3チームのJ1昇格というのが、やはり妥当な結果だったと思う。
Jリーグ最終戦後、勝点で並びながら得失点差で自動昇格を逃した福岡の井原監督は、逆に劇的な逆転ゴールで自動昇格を手にした磐田の名波監督にお祝いの電話を入れたという。そこに垣間見れる人間性が、クラブ全体の統率を生む。そういう監督が作り上げたチームを、サッカーの神様は賞賛したのだろう。
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