ボス

そして、ボスがやって来た。

週末、妹夫婦が旅行に行くということなので、あずかることになったのだ。１００％ネコ派な私にとってチワワと一緒の生活なんてありえないと思ったけど、彼はイヌというよりはネズミとかハムスターとかに近いような気がする。これならまあ大丈夫だろう。というわけで、２日分の食事とおやつと気管支炎の薬を受け取って、彼との同居生活が始まった。

基本的に手のかからないヤツである。１日３食の食事以外の時間は、大抵キッチンの隅に勝手に移設された彼の部屋のベッドで寝ている。実に気持ち良さそうなので、居心地はまんざらでもないようだ。トイレもここでする。家主が埼玉スタジアムで熱狂している間も、ここでおとなしく留守番をしている。

食事の時間になると、にわかに起き出してジッとこっちを見つめている。決して吠えたりはしない。でも、しっぽをブンブン振っているので、彼の言いたいことはよくわかる。食事が終わると俄然テンションが上がるようで、ピョンピョンと部屋中を飛び回る。ひとりでおもちゃで遊んでいるのを見ていると、何だかいじらしく思えてくるので、一緒に遊んであげる。

なぜイヌが苦手なのかといえば、それは拘束感を抱くからだと思う。首輪をつけてつながれていたり、檻に入れられていたり、彼に自由はあるのだろうか？と考えてしまう。キミはそれでいいのか？と。人間の都合で散歩や食事の時間が決められている。ペットとしては便利だろうけど、自分がそういうことをするのはちょっと耐えられそうにない。だから、どんなにかわいくてもイヌは飼わない。

彼は無口なので、この部屋で過ごした時間に果たして満足しているのかどうかわからない。でも、ボ～ス！と呼ぶと、タタタッと足元にやって来てこっちを見つめる。たった２日間だったけど、お互い気持ちは通じ合ったようだ。またひとりの生活に戻ると、少しの間は寂しくなるのかもしれない。

そして、ボスは帰って行った。

　　　

Ｊ１浦和ｖｓ千葉（埼玉）

Ｊリーグ・ディビジョン１　第２６節
２００６年１０月７日（土）１５：００キックオフ
埼玉スタジアム２００２
浦和レッズ　２－０　ジェフユナイテッド千葉

咳がなかなか止まらないので、朝から近所の病院へ行って薬をもらう。昼過ぎに部屋を出たのだが、東浦和からのバスが予想以上の渋滞でスタジアムへ着いたのはキックオフぎりぎりになってしまった。

小野伸二に田中達也がベンチに座るという浦和。今日のポイントは選手交代だな。そしておそらくキーマンは内館になるだろう。坪井が負傷。強行出場の闘莉王と久しぶりのネネのバックアップは、彼以外に考えられない。ほぼ間違いなく出番は訪れるはず。

前半１５分に退場者が出たために、期待していた白熱の攻防とまではいかなかった。チャンスは何度かつくるものの明らかにシュートが少ない浦和。逆に少ない決定機をゴールポストに防がれる千葉。要所で見せ場はあったものの、スカッと快勝というよりは無難に逃げ切ったという感じ。まあ、とにかく勝てば良いのだが。

ニュースを見ると、やはり”闘う男”闘莉王がトップで報道されている。怪我を押しての出場で結果を出したのだから、それは当然評価されるべきだ。ただ忘れてはならないのは、そういう状況をつくり出した他の選手の存在である。先に書いた内館の存在があってこそできた強行出場だし、ＤＦ陣総攻撃を可能にしているのは、ボランチの啓太、長谷部、サイドのアレックス、平川の献身的守備があってこそなのだ。

気持で戦う、技術で戦う、戦術で戦う、選手によって与えられた役割はさまざまである。選手個人が、どれだけ自分の役割を理解しているか、いかに自分の仕事をまっとうできるか。それができたチームこそが優勝を手にするはずである。

現在浦和は、２位のＧ大阪に勝点差３をつけて首位に立っている。最終節での直接対決が今から楽しみだ。チケットはもちろん入手済み。

ｔｏｔｏ２４７

久しぶりに通常営業の「ｆｏｏｔｂａｌｌ ｓｍｉｌｅ」は、おなじみｔｏｔｏ予想。千葉には勝ちたい。明日はもちろん埼スタへ。

Ａ組ダブル。

１　　浦和×千葉　　１
２　　川崎×大分　　１
３　　磐田×Ｇ大阪　１２
４　Ｃ大阪×清水　　２
５　　福岡×鹿島　　２

いつも通り２００円の勝負。

【今シーズンの成績】
７勝６８敗　＋￥１１，７３９－￥１５，６００＝－￥３，８６１

夢

会社の先輩の作品が、第13回空間デザイン・コンペティションの作品例部門で銀賞を受賞しました。実施設計をちょこっとお手伝いさせていただいた縁で、「表彰式につきあってよ」とお誘いを受けました。こんな機会はめったにないので、よろこんでお供させていただきました。

審査委員長の六角鬼丈氏をはじめ、貴重なお話を聞くことができて、とてもよい刺激を受けました。そんな中で、提案部門を受賞した学生達の表情が印象に残りました。キラキラと輝くそのまなざしは、希望に満ちた未来へ真直ぐ向けられているようでした。

はたして、自分にもあんな時代があったのだろうか？おじさんは考え込んでしまいました。ああ、思い出した。評価される作品を創りたいだとか、賞をもらいたいだとか、自分の事務所を持ちたいだとか、そんな大それたことは考えていませんでした。ただ、設計事務所に就職して、設計の仕事ができたらいいなあと思っていました。

とかく、かなった夢というのは忘れがちです。

WISH

THE CURE
POCP-1190
22 APR 1994
http://www.thecure.com/

さすがにもうないだろうと思わせておいて、さらにダメ押しの４日連続ＴＨＥ ＣＵＲＥ。

確かに「Ｄｉｓｉｎｔｅｇｒａｔｉｏｎ」は最高傑作である。しかし、それゆえにヘビーローテーションはキツイものがある。こんなアルバムをずっと聴き続けていると、さすがにヤバイような気がする。繰り返し聴くならこっちにしておいた方が身のためだ。というわけで、おそらくいちばん聴いているのがこの「ＷＩＳＨ」だと思う。

３点とられても、４点とればいいじゃん！何なら倍の６点とってやるぜ！的な、超攻撃的アルバム。

PARIS

THE CURE
POCP-1373
26 NOV 1993
http://www.thecure.com/

ここまでくると、もう「ｆｏｏｔｂａｌｌ ｓｍｉｌｅ」ではないな。まあそんなことは構わずに、おきて破りの３日連続ＴＨＥ ＣＵＲＥ。

同じライブアルバムでも、「ＳＨＯＷ」に比べてこっちの方がマニア向けの選曲になっている。フランスで絶大な支持を得ていることは、「Play For Today」の大合唱を聴けば納得。ベースで泣かせる「Lovesong」が素敵。「Charlotte Sometimes」は、「Concert - The Cure Live」の方がオススメかな。

そろそろマニアネタは控えることにしよう。

SHOW

THE CURE
POCP-1363/4
13 SEP 1993
http://www.thecure.com/

復活できずに今日も寝たきり。というわけで、またまたＴＨＥ ＣＵＲＥを聴きまくる。

イメージとは違うかもしれないけど、ＴＨＥ ＣＵＲＥってライブバンドだよなあと思う。この「ＳＨＯＷ」と「ＰＡＲＩＳ」という２つのライブアルバムは、バンドの勢いもあって、壮絶な空気感に満ち溢れている。中でも「Ｄｏｉｎｇ ｔｈｅ Ｕｎｓｔｕｃｋ」なんかは、スタジオ録音よりアップテンポでかっこいい。「昨日のすべてに別れのキスを投げかけて、かなわぬ想いにすべてを賭ける」と唄われる、ＴＨＥ ＣＵＲＥにしては珍しくポジティブなこの曲を聴きながら、Ｎ君から届いた新婚旅行土産のバリコーヒーを飲んだら、少し気合が入ったようだ。

明日は会社へ行かれそうだ。

DISINTEGRATION

THE CURE
P00P 20256
10 JUN 1989
http://www.thecure.com/

風邪をひいて寝たきりの週末。どうも今年はこんな週末が多い。虚弱体質？体は、どこかでバランスを崩すと次々と連鎖反応を示す。はやく健康な体に戻りたい。というわけで、部屋でＴＨＥ ＣＵＲＥを聴きまくる。

ＴＨＥ ＣＵＲＥの最高傑作は？と聞かれたら、大方のファンはコレを選ぶのではないか。私はといえば、とりあえず好きなのがこの３枚。

Ｓｅｖｅｎｔｅｅｎ Ｓｅｃｏｎｄｓ（１９８０）
Ｄｉｓｉｎｔｅｇｒａｔｉｏｎ（１９８９）
Ｗｉｓｈ（１９９２）

「Ｓｅｖｅｎｔｅｅｎ Ｓｅｃｏｎｄｓ」は、ＣＤ持ってないんだよね。西新宿の輸入盤屋さんで買ったレコードのみ。でも、その音の雰囲気がまた良いのだ。バンドが解散するのしないのと大騒ぎした１９９０年前後、すなわち「Ｄｉｓｉｎｔｅｇｒａｔｉｏｎ」から「Ｗｉｓｈ」にかけては、もう神がかり的に素晴らしい超傑作といえる。

Ｒｏｂｅｒｔ Ｓｍｉｔｈが、すなわちＴＨＥ ＣＵＲＥである、と言ってしまえばそれまでだが、実は、Ｓｉｍｏｎ Ｇａｌｌｕｐのベースがめちゃくちゃかっこいいのが、この３枚を聴けばよくわかるのだった。