森博嗣
25 APR 2011
中央公論新社
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「いかに戦わずに生きるか。それがカシュウが教えてくれた最も基本的なことだった。強くなる理由は、戦いを避けることにある。戦う術をすべて学んだそのあとに、最後にその教えを受けた。初めは、驚いた。矛盾しているように感じた。今でも不思議なことだと思う。」
という本を読みました。最近、物語を読んでないなあと思いまして、本屋さんをウロウロしていたら、シリーズ第2弾の「The Blood Scooper」が平積みされていたので、おおっこれはいかんというわけで、第1弾の本書とまとめ買いしたわけです。
その昔「The Sky Crawlers」をジャケ買いして、特に期待せずに読んでみたら、その内容にぶっ飛んでしまって、もちろんシリーズ全5巻を熱狂して読破したわけですが、実は最初に出版された「The Sky Crawlers」こそがシリーズの最終巻であったというからくりに再びぶっ飛びまして、もう完全にやられてしまいました。
その新シリーズとあっては、これは心して読まねばなるまい。気合い十分で挑んだのですが、これが思いのほか読みやすかったです。相変わらず、場所も時代も説明なしという一切の具体性を欠く物語ですが、それだけに抽象的な言葉の意味に深みが伴って伝わって来ます。
わからん人にはわからない。そういう本です。好きな人にはたまらんよ。とても良い本。
またまた大学の改修の設計を担当することになりました。というわけで、本日は現地調査です。特急あずさに乗って甲府へ。松本へ行く途中にありますが、この辺りを通過する時はたいてい寝てるので、改めて見る街並が予想以上に立派なので驚きました。そして、何しろ山が近いです。街全体が山に囲まれている感じがします。盆地ってやつです。
大学はいいですね。平和です。学食でお昼を食べました。山梨大学というのは国立大学法人ということもあって、女子学生率が高いです。まあ、こういうところの仕事は楽しいです。ちなみにHPを調べてみたら、建築学科はありませんでした。
改修工事の調査なので、研究室やら講義室を片っ端から見て回りました。学生から見たら、作業服を着て図面を片手に写真を撮っている人なんて、みんな「工事業者さん」でしかありません。 そういう見られ方をされるのは好きです。設計者だとか施工者だとか立場の違いはあるけれど、建築をつくる人にはかわりないわけですから。
最近、改修工事の現場では「修理屋さん」と呼ばれています。「へえ、修理屋さん図面もかけるの」みたいな。たまに塗装の色のセンスが良いとほめられたりもします(笑)。
ピーター・F・ドラッカー
14 DEC 2001
ダイヤモンド社
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「組織構造は、組織のなかの人間や組織単位の感心を、努力ではなく成果にむかわせなければならない。成果こそ、すべての活動の目的である。専門家や能吏としてではなくマネージャーとして行動する者の数、管理の技能や専門的な能力によってではなく成果や業績によって評価される者の数を可能な限り増やさなければならない。」
という本を読みました。「もしドラ」のみなみが読んでいるのは、この本です!という帯のコピーはいかがなものか?ちなみに「もしドラ」は読んでませんけど。
地震の次は竜巻かよ。というわけで、このところ何かとニュースに登場するようになった真岡です。幸い工場には影響がなかったそうです。でも工場の人の話では、急に空が真っ暗になって雹が降ってきたりと、異様な雰囲気だったとのことです。
そんなことが嘘のように、今日は一転して良い天気です。いつものように石橋駅でお昼です。石橋駅前大通りには、かんぴょうと落花生の店がポツポツと並んでします。下野市の名産らしいです。かんぴょうを買って帰ってもどうすることもできないので、落花生を買って帰ります。いつもの手打蕎麦屋の2件隣り、その名も吉田昭三郎商店。店構えがいいですね。
いろいろあった補修工事もようやく完了。これで地震がきても大丈夫。と思ったら、今度は竜巻がきたらどうなるのか?という心配が増えましたけど。やっと終わったぜえと思ったら、また別の相談があるので改めて連絡しますね、ということでした。また落花生買いに来ます。
今年のGWはスタジアムへ行かれなかったよ。
A組シングル
1 仙台×清水 2
2 横浜M×札幌 1
3 C大阪×神戸 1
4 大宮×G大阪 1
5 磐田×浦和 2
B組シングル
1 柏×広島 1
2 名古屋×川崎 2
3 鹿島×鳥栖 1
4 新潟×F東京 2
5 山形×草津 1
いつも通り200円の勝負。
今シーズンの成績 1勝18敗 +¥4684−¥1900=+¥2784
片岡義男
FEB 1985
角川文庫
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「バルコニーから見ることの出来る景色をいろんなふうに見ながら、彼女は、紅茶を飲んだ。飲みおえて部屋に入り、場所を作業室に移して、本を読んだ。さきほどまで読んでいたのとはちがう、別の本だった。」
という本を読みました。また、片岡義男です。GWに読むにはもってこいだと思いまして、収納箱の中から引っぱり出しました。 それにしても、読点が多いですね。位置もこんなところでいいのか?という感じです。でも、これが片岡義男です。この文庫本も古本屋さんで100円くらいで買ったものですが、まさか30年近くも手元に置いておくことになるとは、夢にも思いませんでした。まあ、物の価値なんて自分の中でどう変わるかわかりませんからね。
きっと時代の気分なんでしょうねえ。新しいものが美しいわけではない。豪華なのもが素敵なわけではない。ピッカピカは恥ずかしい。自分の時代が来たなあと思います。
そして今日は雨の真岡です。工場はお休みなので人がほとんどいません。もう5~6年通ってますけど、こんなに静かな工場は初めてです。ただ、どこの会社にも働いている人はいるものです。いくつかの生産ラインは動いてました。
さあ、この間に普段できない工事をやりましょう。というわけで、昨日は構内道路の舗装をやりかえていました。停電工事もやっていたそうです。そして今日はブレース交換です。高所作業車に乗せてもらって検査をしました。足場にものぼりましたが、斜めの屋根に沿わせたもので、かなりスリルがありました。高い所はわりと平気なのですが、さすがにこれは恐かったですね。
帰りはどうしようかなあと迷った挙げ句、またまたグリーン車にしました。なぜか、交通手段と宿泊にはお金を惜しまない性格なのです。そこは贅沢に行くよ。