第13回エチカ福島は、佐藤弥右衛門(会津電力社長)×山内明美(宮城教育大学)という夢のコラボレーションを会津盆地を見渡す「雄国大学」にて実現した。テーマは「〈電力〉から考えるもう一つの生き方」。地理的に集うのが難しい場所であるにもかかわらず、15名もの参加者に恵まれた。弥右衛門さんが〈3.11〉を契機に始めた会津電力は、雄国発電所から300世帯の電力を供給している。眼下に広がる太陽光パネルのその下にはワイン醸造用の葡萄畑も育ち始めている。その実践の背景にどんな思想が備わっているのか。以下は渡部の解釈をメモ書きしたものです。まずは弥右衛門さんのお話。会津盆地に流れ込む雪解け水は地面を3m掘れば湧いて出るほどに豊かだという。その水をもとに米、麦、大豆が育ち、他所から何ももってこなくても十分なのが会津盆地。むしろ余剰...第13回エチカ福島・まとめ