龍の尾亭<survivalではなくlive>版

いわきFCのファンです。
いわきFCの応援とキャンプ、それに読書の日々をメモしています。

チベットの小説、ラシャムジャの『路上の陽光』が瑞々しい。

2023年01月09日 16時00分00秒 | 本を読む
初めてのチベット文学。
近郊から出てきてラサ(チベットの古くからの都で大きな都市)の橋の上にたむろしつつ職を探す若者たちの青春の初々しさ、高地を吹きすぎる風、汗ばむ陽光の眩しさ、道路の泥濘などなど、印象深いショットが満載だ。

台湾の小説『歩道橋の魔術師』(呉明益)も傑作だったが、この小説も、日本の小説とは異なったレイヤーに書き込まれていてそれでもなおこちら側に響いてくるものがある。
短編で読みやすい。
小説は一編でもその土地の空気を感じさせてくれる力がある。
お勧めです。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。