龍の尾亭<survivalではなくlive>版

いわきFCの応援、ソロキャンプ、それに読書、そしてコペンな日々をメモしています。

コペンがやってきた(12)コペンはスポーツカーなのか問題(笑)

2025年02月05日 07時31分00秒 | 本を読む
軽自動車のスポーツカーといえば、なんといっても
HONDAのS660
だ。
これは普通に公道走ると免許が何枚か欲しくなる類いのクルマだ(オーナー談)。まちがいなくスポーツカーのカテゴリーに入れていい。
あとはこのジャンルの草分けとも言えるHONDAビート。
ミッドシップだからというだけではないが、軽スポーツカーを名乗ってよいのではないかな。

だいたい、排気量とか絶対的な速さはほぼほぼスポーツカーの定義とは関係ない、と、私は理解している。

要はマツダロードスターがスポーツカーだから、という程度の理解に過ぎないが。

ライトウェイトFRオープンツーシータースポーツ。

コペンで当てはまらないのはFFってところだろう。

非力とはいっても、850kg程度のものをの4気筒ターボのMTでワインディングロードをオープン走行走するのは、正直なことを言わせてもらえば、ロードスターより楽しい瞬間がある。

前輪頼みの引っ張られる感じではなく(それはそれでFFスポーツだと思えばよいのだが)、小さくて低重心ということもあって、ハンドルを切ればコーナーの内側にスッと入っていってくれる。


FRの車全体で曲がっていく感覚には乏しいが、前輪を駆使して駆け抜けるかんじもまた、悪くない。ハンドルの切れ味もよく、普通の軽のイメージとはかなり違う印象。

まちがいなくFun to driveです。

スポーツカーかどうかなんてあまりたいした話じゃないな、というのが個人的な結論。
カープを曲がる時に、コペンが楽しい瞬間がある。
時ににはロードスターよりも😁

なにより、家に戻った瞬間、これほど強くまた走りたくなる車って、マツダロードスターとコペンしか体験したことがないですもの。

もちろん新車を買えば夜通し走っていたい。でも、このドアを閉めた瞬間また開けたくなるのが、私にとっての「スポーツ」。

軽くて重心が低くて自分に近い。だから、自分が走ってる感じがする。
結局私にとっての「スポーツ」ってそーゆーことかな。

ベンツみたいに高級な執事が取り次ぎにはいってる感覚だったり、車高が高いSUVだったりするのは、いくら速くてもコーナリング性能が高くても、それ自体はそんなに欲しくない。
快適さに深く満足はするけど、渇望はしないんですよね。


問題は屋根が閉まらなくなること(笑)コペンがやってきた(11)

2025年02月05日 07時30分00秒 | 本を読む
最高の相棒と出会った至福を感じつつ毎日ドライブしてるが、やはり最大の問題点は
「屋根が閉まらないこと」
だ。
購入する前から薄々分かっていたし、ネットで検索すればすぐててくるのだが、コペンの屋根は、アクチュエーターが次第に力を失って、いくら懸命に唸っても、トランクに格納された屋根の部分が上がってくれなくなるのだ。
幸運にもその症状が出ていない個体を引き当てた人はラッキーだ。
私も買う時にはまちがいなく動いた。遅かったけれど。
でも、その後寒波が来たら、全くえ上がらなくなってしまった。

その後、日向ぼっこをさせてあげるとたまに動くこともあるが、まあ恒常的に動くことは期待できない。

第初のディーラーに問い合わせたら40万円オーバーかかるという。
むしろ冷静になってしまう金額だ🤣

幸い今は、手を添えてあげると屋根を閉めることが可能な「介護度2」ぐらいの状態なので、もうしばらくこの低空飛行をつづけることにする。

ちょっとした用事なら、オープンのまま駐車しても荷物をシートに置いて置かなければ大過ないだろうとの、目論見。
いずれ直すにしても、タイミングをみながらになりそうだ(笑)


コペンがやってきた(10)軽オープンであることの意味。

2025年02月04日 07時30分00秒 | 本を読む
最近(2024年後半〜2025年初頭)、軽オープンカーの歴史が変わろうとする記事が相次いでいる。

スズキのカプチーノとダイハツのコペンが新設計で蘇るというのだ。
素晴らしいことだ。
だが同時に残念なのは、いずれも軽オープンであることを止めて、普通車としてデビューになるのだとか。

1.3Lのライトウェイトオープン。
それってそのまんまNDロードスターのカテゴリーじゃん(笑)

ロードスターからようやく軽コペンに降りてきたばかりの自分にとっては、ちょっと梯子を外されたような気持ちになった。
いや、勝手な感想なんですけどね(笑)

そしてエンジンレイアウトはいずれもFR(あくまで予想記事です)。

ライトウェイトツーシーターオープンスポーツは、結局のところマツダのNA→現行NDロードスターに収斂していくということなのだろうか。
HONDAは独自路線を出してくるけど継続はしない(カプチーノもそうだったけど)。

まあ、もう軽オープンスポーツカーとかは終わったカテゴリーということなのだろう。

よし!
むしろ望むところである(笑)

小さくて、柔らかい丸めのフォルムを見に纏ったFF軽オープンはこれから唯一無二になってゆく。

ゆっくりこのコペンと年を取っていくことにしよう。
そういう時、デザインは重要になる。
機能的にはダイハツもスズキも、普通車であるマツダロードスターのフォーマットに寄せていくことになるとするなら、初代L880Kコペンはむしろここに残って走る意味がある。
それは機能ではなく、存在として、だ(大げさ😁)。

カテゴリーとしても他にない。

考えてみれば、スポーツカーという概念に「乗る」のは若者ではなく中高年だろう。

事故ったらひとたまりもない軽オープンではなく、それなりに快適で機能性や質感も高い普通車で相対的にライトウェイトオープンを味わう人が多いのはのはおそらく当たり前だ。

でも、オラはコペンに出会っちまった。だってかわいいもんな🥳

それはどこかちっちゃな旧車のイタリア車に入れ込んだりする感じにも他人の空似程度には似ているのかもしれない。

だってかわいいじゃないか(笑)




クルマのデザインに大きな意味がある-コペンがやってきた(9)

2025年02月03日 00時14分07秒 | 本を読む

L880K、つまり初代コペンのデザインがかわいい。
それが中古のコペンを買おうと思った動機だった。
今までそんなことを考えたことなんて一度もなかった。
基本、可愛いとか、別にって感じ。

ところが、
CX-8が4WD ディーゼルターボで、
用途が長距離高速クルーズ&車中泊&グループキャンプ
ということになると、その用途としてCX-8はほぼ理想的なチョイスには違いない。
だが、サッカー応援を始めてみると、スタジアムの駐車場の幅がとても狭くてツラいのである。
街乗りに軽があれば、と思ったとき、必然的に屋根の開く軽自動車にたどり着いた。
かつて二台持ちでNCロードスターも保持していたが、普通車2台はやはりキツい。
その点中古の軽なら出費もそれほどでもなく、維持費も安いと考えたわけだ。
中古でタマが豊富なのはコペンだろう、とネットを散策するようになったのが半年前。

そんな風に眺めているうちに、コペンのデザインが気に入ってしまった。
パールホワイトや赤、黄などの色がいいな、などと漠然と思っているうちに、昔ダイハツのディーラーにいって、乗っていたヴィッツを下取りに出して旧型コペンの新車を見積もりしてもらったことを思い出した。

そうやってだんだん盛り上がってきてみると、新型現行コペンにも旧型に似た丸目のセロというものがあると知った。
なかなかこれも悪くない。
しかし、改めて見比べるとやはり初代のL880Kコペンが可愛いのである。

そんなこんなしているうちに、どうしても初代コペンが欲しくなっていった。こんなことは今までにはなかったことだ。

クルマが可愛いとか、正直どうでも良い思っていた。
しかし、どうでも良くはなかったのですね。
ただ、中古のタマが多いとはいっても発売完了から最も新しくても12年物、古いと20年物である。
オークションで探してもらっても、100万以下ではなかなかいろいろ我慢しTがり手を加えたりする必要があるものが多かったり、安ければそのまま乗るのは躊躇われるようなやれたものになるという現実にも向き合わされていく。

そんなとき、新しくペイントしてサビの程度も良く、エンジンも調整済みの個体がネットで見つかった。色は黄色だという。

実は、初めてレンタルしてデートドライブ(死語ですが)したのが、二代目FRスターレット1.3Lで(KP61)、これが丸目で明るいイエローだった。
本当に軽やかに走って、運転品すく手に馴染む感じだったのを覚えている。

今調べてみると当時の車重がなんと720kg。排ガス規制への対応が一段落して、軽いボディに1.3Lのエンジンを積んで、キビキビ走るいいクルマになっていたらしい。当時はそんなことなど何も知らなかったが。

当時免許取り立てで彼女とドライブするために初めて借りたレンタカーが、軽快な黄色のスターレットで、最後に遊びで乗ろうとするのが黄色のコペンというのは、ちょっと自分としては「ふむふむ」と腑に落ちるストーリーだったりする。

結局、そういう動きが、そういう軽さが身に馴染むものだったということだろうか。

結局可愛い、というのは理屈抜きだ。
道が悪いとクルマが二つに分かれるのではないか、というほどガタピシいうのだが、それでも楽しいのだから我ながらあきれたものである。

それでもお高いクルマをなでさすっているのと比べれば、より少なく悪いとは言えるかもしれない。マニュアル車が運転できる程度のリタイア組には、最適の一台、といっていいかも?

BenzのA-CLASSやC-CLASSも乗ったけれど、間に「執事」がいるみたいで「かっとび」感に乏しい。SUBARUのFFベースのレガシー4WDも乗ったが、ロングツーリングにはいいけれど、これも5台目で大きくなりすぎて、キビキビ走る感じではなかった。
ロードスターもNC2.0リッターとちょっと大きめだったし。

結論として、コペンはキュートで軽くて唯一無二でした。

HONDAのS660とかは本気すぎて免許が何枚あっても間に合わなそうだし(苦笑)。
HONDAビートやスズキのカプチーノはタマがちょっと古くて、そこまで頑張れるか自信がないし。

軽オープンスポーツのCOPEN、お勧めです。


コペンのスポーツ性ーコペンがやってきた(8)

2025年02月02日 23時53分39秒 | 本を読む

もちろん、以前乗っていたロードスターは、ブレーキ、アクセル、ハンドルを流れるように扱いながらカーブを走り抜ける楽しみがあったといえばあった。
ただ、乗っていたのがNCのRHT VSのオートマだから、コンフォートな2.0リッターという感じもあって、本当にライトウェイトというよりは「本格的」なオープンクルーズカーといった感触だった。

それが、今回コペンのMTに乗ってカーブのある道を右に左にと走ってみると、以前NCオーナーだったときには、これでも十分ライトウェイトじゃね?
と思っていたのだが、気持ちが次第にああ、NAやNB乗りの人たちが
「NCはロードスターとはいえない面があるよ」
といっていたことの意味が分かってきたような気がする。
軽いって凄い。そう思った。
スポーツ性って、やっぱり軽いことなんだよね。
重量は830kg。
これでターボ付きのMTだから、基本的には本当に軽くカーブが曲がれる。
運転が別に上手じゃない自分でも、カーブが楽しいのだ。

でも、軽だから、道路の幅を一杯につかえる。
基本は前輪のグリップを頼りにしつつ駆動&ハンドル角をそれに乗っけて回頭していくわけだが、これが自分にとってはかなりノスタルジックでもあり、びっくりするほど洗練されている(20年前のクルマなのに<笑>。40年前のノンパワステFF初代ファミリアとの比較ですけど)。
旋回の絶対的スピードが早いわけじゃないのだろうと思うが、体感としては、本当にスムーズに曲がれるのである。今まで乗ってきたどんなクルマよりも気持ちよく「簡単に」曲がれるのだ。

当然、ハンドルを切り遅れれて後から急に切れば、膨らんだ上に後輪が外に振れる。それはただ下手なだけだろう(苦笑)。

ぶるぶるガタガタしながら段差も収まらないオンボロ感触満載なのだが、それなのに今まで乗ったどんなクルマよりも気持ちよく、楽しい。

FRが運転の基本だし、それで走ることを学ぶのが当然なのだろうけど、このままで、曲がっていくのが楽しいのです!

もちろんFFは前輪のグリップが全てみたいなところがあるから、無茶する人はどうぞ腕次第で。
私はのんびりと、気持ちよくワインディングが走れればそれで至福。

低速でもスポーツ。
分かっていたつもりだけれど、コペンはさらに200kgも軽いとなると、ロードスター(NC)とは違った「軽さ」に目覚めてしまった、というお話でした。


宮坂道夫『弱さの倫理学』お読む。

2025年02月01日 07時30分00秒 | 本を読む
どちらかと言えば学術的な論文。

もちろん本人はあとがきで、文献精査に頼らず、むしろ問題を中心に据えて論じた、と書いている。

それでもずっと読んでお付き合いするのは大変。
次のことだけ拾って終わりにしました。

「もっと視野を広げれば、特別に弱い人たちの利益を保護する責任を、誰が負うべきかという議論を根拠づけることができる。責任の範囲は、他人の状況や利益に対するコントロール、および他人の利益が危機にひんしている程度に比例するように、脆弱性の程度に応じて評価され、その責任は、弱者が弱者となった原因とは無関係に規定される。誰がその状況を引き起こしたかではなく、誰がその状況を改善する立場にあるかによる。日本風に言い換えれば、自己責任論は否定され、誰が悪いのかという犯人探しも不要である」

この結論が何の留保もなく適用できるわけではないが、ここで論じられたこの本の筋道をたどって得られた結論として、価値がある。

「人に忍びざるの心」(孟子)
を、内面的な徳に還元するかどうかではなくて、ね。


藤高和輝『バトラー入門』に入門する

2025年01月31日 07時31分00秒 | 本を読む
メモ的に引用しておく。
「『偏見はなくならない』という事実はむしろ、自己や他者に対して可能な限り倫理的に生きるよう私たちを駆り立てるものなんじゃないだろうか」
「『偏見がなくならないこと』『私たちの認識がたとえ意図していなかったとしてもかたよってしまうことがあること』を前提にして偏見やそれにもとづく差別、そしてそれを生む社会の構造に自他ともに注意深く批判的であるほうが建設的なんじゃないかな」
「私は以上の考えをバトラー主義としてもっている」

これはいずれも本書の第4章
「ジェンダーをなくすんじゃなくて増やそうって話」
からの引用。

そうなんだよね。
偏見はなくならない。
でも、絶望するには及ばないし、かといって逆上して慌ててにわか正義の味方になる必要もない。

「ジェンダーを増やそう」、というレトリックがまだ個人的にはしっくりきてないけど、藤高和輝の言おうとしてる方向性の向こうにあるあるいは手前にある「倫理」についてはちゃんと考える必要がある、と思う。

アイデンティティ抜きに人はそう簡単に生きられない。
だから、簡単に平等を吹聴する輩は信用できない。
その感覚は大事。これを学ぶだけでも読む意味はある。
もちろん、ジュディス・バトラー入門として必読かと。

この著者には他に以文社から出ている博論改稿?の
『ジュディス・バトラー』もあって、お勉強するにはそっちがいいのかもしれないけど、肌感覚を磨くにはむしろこの
『バトラー入門』
が必須。
知り合いの研究者が彼女にこそ
ジュディス・バトラーの、主著の一つ『ジェンダートラブル』を訳してほしい、、とつぶやいてたけど、同感。
圧倒的にオススメです。
最後にもう一つ引用を。
「トラブルを生きているのはあなただけではないのだ、と。そしてそのトラブルは他の誰かのトラブルと共鳴しながらこのし社会的世界を動かす力を持つのだ、と。」

意外だったスポーツ性の高さ---コペンがやってきた(7)

2025年01月30日 07時00分00秒 | クルマ

最初は

「屋根が開く軽自動車」
が目的で購入したイエローコペンだったのだが、実際に乗ってみると、そのハンドリングというかスポーツ性の魅力にやられてしまった。
 
もちろん二人乗りの軽量ターボ車だから、気持ちよく加速できる。
5速MT車で、回転もギアも中に選べるからスポーツ性は担保されていて楽しい。
たが何より、そして意外にも魅力的だったのは、FFスポーツの走りの感触だった。
 
なにせ重心が低くて車両が軽いから、曲がる時に余計な力がかからない。一般にFFだとフロントが重くなりがちだが、そんな風に前の重さに振り回される感じはなく、むしろハンドルを切ると前輪が向いたその方向にグイグイ曲がって行き、クルマ自体もそれに沿って回転していく感じがある、、と言えばいいだろうか。
力のある重いエンジンではおそらくこうはいかなかったのではないかな。
一度乗ってみてください。
かつてFFのフロントヘヴィなものをノンパワステで支えながらカーブを曲がっていったあの感触が、むしろ洗練された形で戻ってきた、とでも言えばいいだろうか。
23歳で初めて購入したマツダの初FF(5代目型式BD)のことを思い出させられた。
その後のFF車はメーカーを問わず、どんどん洗練されてFFのクセなど無くなっていく。
 
このコペンはFFスポーツ車としての味わいを(私個人には)思い出させてくれる1台になつたのである。
 
どうか一度この旧型コペン(L880K)に乗ってカーブをまがってみください。
マニュアルのFF車なんて乗れませんからねー😁
 
新型はもっと普通になってるのかな?
 
たまたまの出物がこの色のマニュアルだったことにも感謝。
 
 
 
 

生まれて初めてクルマのデザインと色を考える-コペンがやってきた(6)

2025年01月29日 15時00分02秒 | クルマ
クルマを所有するようになって44年経つが、今日までクルマのデザインや色を真剣に考えたことはなかった。

ところが、コペンを所有してからは、生まれ初めてクルマのデザインと色を意識するようになった。

昔読んだ意地の悪い評論に、
「真性のナルシスト(もちろん悪口です)は、他者の視点を持たないので、外見や身なりに全く頓着しない」
という一説があった。その時は一理あるのか、と思ったが、よく考えてみれば他者の視点を持たない者は自分を独我=主観の中でまどろませるしかないのだから、それは外から見れば究極の醜悪=違和感しか生まないだろう。

他者の視点を意識しなければ自己愛すら成立しない。

さて、そういう意味ではようやく自分が身につけるクルマがどう見られるかを意識するようになった、といえるのだろうか。

ま、理屈は知らんけどイエローコペンはとにかくキュートなのだ(笑)

軽のオープン黄色コペンは迷惑なほど目立つ。
もちろん、ロードスターに乗った経験から言えば、思うほど人は他人の車に関心など持たない。だがいったん意識した時には、
「なんだこいつは」
となる確率は普通の車よりは間違いなく高いだろう。

街でクルマの流れを見るともなく見ているときにこのクルマを認めたら、自意識過剰か?と思う可能性も否定できない。

スポーツ系という大義名分があるホンダのS660なら話は別だが(笑)

まあしかしイエローコペンはとにかく可愛いのである。
その可愛いクルマに初老の男が乗って良いのか問題の結論はまだオープンだ。

だが、発売から20年経ったら故障や修理などそれなりのリスクを背負う。
それを踏まえても乗りたいというスタンスは、一応「モノ好き」カテゴリーには入れてもらえるかもしれない。

とにかく、今まで車を乗ってきてその色やフォルムが気に入ったというのは初めてだ。

今までは多くの場合、ディーゼルターボでトルクフルであること、4WDで雪道も気にせず走れること、ステーションワゴンで荷物が載せられること、ワンボックスで人がたくさん乗れること、コンパクトで燃費が良いことetc.機能で選んできた。

ロードスターに惚れたときはオープンクルージングの爽快さがあること、という感性的価値に軸が移ったけれど、まだ機構として屋根が開くか開かないかという機能の問題でもあった。

このコペンはもはや違う。
屋根を開ける(厳密には閉める)のにも一苦労で、乗れば至る所が軋んでガクガクブルブル。
新型に乗ったほうが乗り心地が良いに決まっている。性能だって新しい方がいいのだろう。

それでも、古い車にはそれにしかない魅力がある。
このクルマでいえば、一つにはデザインの可愛さであり、2つ目はマニュアル車を操る楽しさであり、3つ目はFF軽量スポーツのハンドリングの前輪がグイグイ引っ張る感触だった。

旧車というにはまだまだひよっこだが、こういう楽しみに目覚めたのは、まことにありがたい。

これからその魅力について、ぼちぼち書いていこうと思う。





コペンがやってきた(5)

2025年01月26日 00時58分23秒 | クルマ

年末、コロナを罹患してしまい、せっかくクルマが来たのに乗れないまま新年を迎えた。
ようやくクルマを動かせるようになったが、急の寒波で日本中雪が降った。
さいわい太平洋側はさほどの雪ではなかったら、気温はさすがに低くなる。

気温は低くても晴れていれば、冬こそオープン日和。
さっそく入手したコペンを走らせようとしたが…………。

屋根が開かない!

何度か開閉ボタンを連打すると、しぶい動きながらなんとか開いてくれた。
しかし、今度閉めようとすると、今度は屋根の部分が全く上に動いてくれないのである。

既視感(デジャヴ)!

そういえば、かつて所有していたNCロードスターのRHT(リトラクタブルハードトップ)の時の不具合と同様の動きなのだ。

オープンカーの電動ハードトップは、宿命的に複雑な機構にならざるをえない。アクチュエーターというか、モーター、油圧機構を用いてトランク・後部窓・屋根の大きな3つのパネルを大きく動かす必要があるため、10年以上たてば不具合が出ても全くおかしくない。
事実2台所持して2台とも、ですから(苦笑)。

ちょっと学習すべきですねえ。
ちなみに、この電動ハードトップはダイハツもマツダも、20年ほどまえのドイツの会社の技術を導入して実現していたはず(そしてコペンの方が導入は早かったですね)。

まあ、起こるべくして起こるトラブル、といったところでしょうか。

こうなって改めてネット検索をしてみると、屋根が動かなくなるトラブルは結構あるようです。

購入した工場の人も、そういえば
「ここは根本的に直すのはちょっと難しいかも」
と呟いていた記憶。
油圧系を観てみますけど……
こりゃやばいことになってきた(笑)。

ただ、現状、電動では動かないが手を添えて押してあげるとなんとか動くので、完全に開閉不能というわけではない。

根本的に直そうとすると機構全体をアッセンブリ交換で約40万!

手を添える介護付きならとりあえずはゼロ円である。

しばらくは様子を見ながら乗ることになりそうだ。
でも、毎日走るときには屋根を開けて走っています。
家の駐車場なら屋根を閉めるのもそんなに困ることはありませんしね。



コペンがやってきた(4)

2025年01月08日 21時45分56秒 | クルマ

コペンが来た4

契約が済めば早く乗りたいのが心情。年末納車が可能ということになり、28日に土浦へ。

 

遠いところでクルマを買うと、受取の移動が大変なのは、頭では分かっていたが、実際面倒。気がつくと常磐線は仙台→品川直通の電車は少なく、しかも水戸以降は首都圏まで停車しない。逆に上野→高萩の特急はふんだんに走っている。

水戸からが関東、あるいは高萩までが関東ということなのだろうが、東北地方に住む者にとってはいささか残念な現状だ。

まあ、利用者が少ないのだから仕方がない。私もクルマが使えるなら常磐線、あまり乗らないもんなあ。

 

というわけで、その他細かいところを注文して(ターボフィンリビルド品、念のためのラジエーター交換など)約100万円の買い物になった。

 

引き渡しを受けたのはいいが、引っ越しトラックを除けばほぼ30年ぶりのMT車。クラッチの繋ぎ方をすっかり忘れている。半クラッチというものがあることさえ忘れてエンストの嵐。
なれないと交差点一時停止が恐怖になるという免許取り立ての頃を思い出した(笑)。

 

だが、高速の合流は軽量ターボでエンジンの吹け上がりもよく、極めてスムーズ。
60km~80km前後の加速も十分すぎる機敏さだ。

 

こりゃいい買い物だと思っていたら、高速走行中にサイドブレーキランプ警告灯が点灯。段差ギャップごとに明滅する。

無論サイドブレーキは落としてあるので、第一トラブル発生。

お店のお兄ちゃんに問い合わせたら、スイッチの接触でしょうという。
暇なときに乗ってきて、それまではオッケーというのでとりあえず自宅まで。確かに、センターコンソールの開口部を開けて配線を棒でつつくと警告灯が点滅。しかるべきときに直してもらおうと思う。とにかくめっちゃかわいい。


コペンがやってきた(その3)

2025年01月07日 21時15分20秒 | クルマ

土浦まで1.5h。

たどり着くと工場前の空き地に黄色のコペンがチョコンと座っていた。

説明も聞かないうちに「これだ」と思った。

12年前から20年前の低年式のクルマである。

どんな地雷が潜んでいるかもわからないわけだから、それに惚れるなんていうのは沙汰の限りである(笑)。

そんなことは分かっている。そして現行発売中の新型のほうが性能がいいのも分かっている。

でもね、かわいい軽のオープンカーであるコペンが乗りたいのだ。

色は白か赤か黄色、と決めていた。

黄色は免許を取ってから生まれて初めて彼女(なんだかんだ紆余曲折あっても、結局結婚した亡妻でした<笑>)とドライブデートをしたときの色だ。そのクルマは53年排ガス規制になる前の2代目スターレット1300だった。
軽くてFRで、こういうクルマが欲しいと思った。
しかしもちろん、2020年代になっては、そのクルマを探すのは難しいし、下手をすると相当の覚悟が必要になる。

コペンならまだ部品のリビルド品も期待できるだろう。

半年ほどネットを渉猟している間に、だんだんある程度の覚悟が決まってきていた。

そんなところで出会っのがこのイエローコペンだった。

①塗装はかなり傷んでいたとのことで、それなりの全塗装。

まただめになってきたそのとき考えればよいということで、とりあえずきれいになっているのでok。

②エンジン音はなんかいい感じ。
③内装は換装してくれていてとてもきれい。
④シートのやれもなく、カバーしていたものかと思われる。シフトレバーも交換済みの握りやすいもの。
⑤ハンドルも思ったほどひどくなかった。
⑥せっかくだから5速MTと思っていたのでそれもクリア。
ということで、保証はなし。なにか起こったらそのときに対応、という。まあまあそういう感じだろう。


車検付きで90万円を切るというのは、この塗装つきならリーズナブル。
ただし、そのごどんな地雷が爆発するかは神のみぞ知る、である。

手におえなくなれば手放すしかないが、まあ車検期間2年乗れれば御の字。
唯一気になったのはハードトップ開閉のアクチュエーターの動きが渋いこと。
あとでこれが大きな問題になるのだが、作動していればいい(先のことを心配しすぎていては入手できない。予算との都合もあるしね)ということで即決。車検証が来るのを待つことになった。


コペンがやってきた(2)

2025年01月03日 20時49分43秒 | クルマ

2024年の夏過ぎから、ダイハツの軽オープンカーのコペン初期型(L880K)が欲しいと思うようになった。

しばらく前までNCロードスターVSHRT(AT電動ハードトップ型)に乗っていたのだが、普通車2台持ちはさすがに厳しく、加えて12年15万キロを超えた車体はいろいろと不都合も出てきたため、止むなく手放すことにした。
類は友を呼ぶというか、ありがたい友人が、預かるつもりで乗ってやるよ、と2人ほど手を挙げてくれて、NCロードスターは所有者を転々としながら今も現役で走っている。

私は長距離のいわきFCアウェイ応援をクルマで行っているので、長距離用にディーゼルの燃費&4駆の安心度&車中泊可能のCX-8は手放せない。

諸事情でオープンカーを手放してから1年ちょっと。
でもやはり、オープンエアークルージングの魅力には抗えず、ぼちぼち低年式の初期型コペンをネットで探し、業者の人にもお願いしてオークションを当たってもらっていた。

しかし、かわいい初期型丸目のコペン(L880K)は、年式が一番あたらしくても12年落ち、である。
下回りのサビも、色によっては塗装も問題含み。もちろん内装だってかなりの状態である。
エンジンとシャシーがなんとかなればめっけもん、といった状況らしい。
塗装を全部やり直せばそれなりにかかるし、今日び低年式のクルマを塗装してくれるような業者さんも、見つけるのだって簡単ではないだろう。

値段は超ジャンクなら5,60万からネットには上がっているが、購入してからじっくり面倒をみることは覚悟する必要がありそうだ。
加えて、MTとなると更にお値段もぐっと高くなる。程度の良い百数十万円の初期型を買うなら、よほど高年式の現行型を買った方が、いわゆる乗るクルマとしては賢い選択に違いない。

でも、あの初期型コペンがかわいいのである(笑)。

そうはいっても自分で修理をして楽しむようなガチなくるまマニアとはほどとおく、
①やっぱりオープンカーが乗りたい
②軽自動車なら維持費もかからない
③MT乗れるうちに乗って遊びたい
という程度の安易な気持ちではどの個体を選べば良いのか正直わからないというのが現状だった。

そんなとき、11月末に、茨城県の土浦に、コペン専門に扱っている工場があるという情報をネットから拾い、電話1本かけたところ、一台売れるものがあるという。
色は黄色。MT。年式は2004年。
20年落ちとなれば、購入してからどれだけ面倒をみなければならないのか想像も付かない。もう少し年式が新しいもの、とも思ったが、よく考えると最も新しいものでも2012年式である。
もうこの辺になってくると、個体をみてどんな感じか、惚れるかどうか、しかない。

まずは現物を見て、どんなものがどのぐらいの値段で流通しているのか見てみようと軽い気持ちで現車確認に赴くことにした。



(この項つづく)



コペンがやってきた。

2024年12月29日 19時56分24秒 | クルマ

2024/12/28(土)コペンがやってきた。

ロードスターを手放してからしばらくの間、オープンカーのない生活を続けていた。
妻がいた頃は彼女にロードスターを乗ってもらい、ときどき交換しながらオープンスポーツを味わっていたが、彼女の病気もあってロードスターを手放して軽にすることにした。
手放すときに友人が声をかけてくれて
「奥さんが乗ってたクルマですし好きなんですから預かりますよ。乗りたくなったら言ってください」
持つべきものは友人である。

その彼に三年ほどロードスターの面倒を見てもらっていただろうか。
だが、家族構成が変わって彼も二台持ちは出来ないと言うことになって一度手放したロードスターをまた自分で持つことになった。
なんだかんだいって長い付き合いになったロードスターVSRHT。
このクルマで妻と出雲にもドライブしたし、阿蘇山も走った。お伊勢参りにもいったし、富士山ドライブも。弘前の桜を観にいったのもこのクルマだった。思い出多いクルマである。

まあだが、とはいえ、老後の無職に二台持ちは正直ツラい。

今度はまた別の友人が乗りたいというので
「じゃあ廃車にするか手放すかするときには声をかけてね」
といって乗ってもらうことにした。
二度目のロードスターとの別れだった(笑)

そんなこんなで、ライトウェイトオープンスポーツとの付き合いは終わりかと思われた……のだが、ひょんなことから今回コペンに乗ることになった。
しばらくはそのことを書いておこうと思う。
(この項つづく)

 


2024年いわきFCの応援を終えて

2024年12月29日 19時37分35秒 | いわきFC

いわきFC応援のことを書くのは久しぶりだ。
というか、この1年ほぼブログをお休みしていたようなものだった。
外の活動ができるうちは、正直、家でブログを書く気にならない。
たまた12月中旬からコロナに罹患して「謹慎状態」になったので、少し一年を振り返ってメモ代わりに書いておこうと思う。

J2昇格初年度、22チーム中18位に終わった2023年末は、主力スタメンの半数以上が移籍し、いわきFCファンはてんやわんや状態だった。

本当に大丈夫なのか?わがいわきFC。

だが、DFの照山選手、生駒選手、MFの西川選手、大西選手、五十嵐選手、大迫塁選手といった新たな戦力を迎えて、終わってみればプレーオフ進出を争える終盤戦となり、結果9位と前年比で躍進を遂げた。

もちろん課題もあるのだろうが(終盤勝ち点を取り切れない試合が続いた、ホームで勝ちきれないことが多かったなど)、いわきFCサポーターとしては(予想外にも)充実の1年になった。

ことしの年末は、充実した補強の移籍にも恵まれ、来年がまた楽しみである。去年のような心配とは無縁の穏やかな年末を迎えることができた。

ただ一つ心配があるとすれば、今季まで在籍し、いわきFCのゴールを守り続けてきたGK、田中・立川・鹿野の3選手が一度に抜けてしまうという点だ。
GKは1チームに1ポジションしかないから、経験を積むことも簡単ではない。
新たなGK陣の活躍を期待したい。

それにしても、今年は谷村海那、山下優人、山口大輝というチームと共に成長し、長く支えてくれた核となる中心選手が次々に残留してくれたことがうれしかった。
ワンクラブマンとなって欲しい山下選手。選手のコミュニケーションの中心にあってしかも7ゴールを決めている山口選手。当然幾つもの高額オファーがあったであろうこと想像に難くない19ゴールの谷村選手。
この3人が来季もチームを牽引してくれるとしたら、プレーオフ進出も現実味を帯びてくると思う。

正直びっくりだったのは有馬選手の大分移籍だった。
順位の低い同カテゴリー移籍は、意外に思った人も多かったのではないか。
有馬選手も思うところがあった覚悟の移籍になったのでは、と素人ながら想像する。
大分トリニータ付きの記者もYouTubeで「なぜ大分に?」とつぶやいていた。
もちろん活躍してほしい。そして「うちの有馬選手」を大事にしてね、といってみたい気持ちにもなる。

CBの補強も十分のようだし、有馬のあとのトップを誰が務めるのか?谷村はFWであっても飛び出しからのゴールが主戦場になるとすれば、もう一人の(もしくは二人の)トップの役割を誰が演じるのか?
期待しつつ待ちたいものだ。