愛媛・高知県境、篠山登山
5月28日(火) 天気=雨
09:46第1駐車場発→ 10:02観音寺跡地→ 10:12~16篠山山頂→ 10:32第1駐車場着
篠山は四国の最南端部にある山で標高も1千mを僅かに超えるばかり、何故日本3百名山に選ばれたのか選択した人にその理由を問うてみたくなる。3百名山で無ければ絶対登る気にはならなかっただろう。
朝方、民宿さの屋の女将さんに見送られて出発、雨・強風注意報の予報がピタリと当たってだんだん雨風が強くなる。こんな時見知らぬ場所のか細い山道を延々と走るのは心細い限りである。しかも登山口まで嫌になる程遠い。途中、造林作業の人達と出会った時は思わずホッとした。
やっと辿りついた登山口駐車場は広くてトイレまで設置されており意外に立派な設備だった。アケボノツツジの咲く頃はこの駐車場が満杯になるらしい。むろんこんな天気じゃ他に誰一人いやしない。妻は車で読書しながら待つという。
登山口駐車場
私だって本意はこんな天気じゃ登りたくない。でもこの山を登らねば四国の3百名山が完結しない。雨衣のズボンと傘を手に雨粒を切り裂くように出発する。駐車場の標高が800mあり、山頂までの標高差が僅か260m程しかない事が強気な気持ちを支えている。
篠山は信仰の山らしく登山道は良く整備されている。ただ雨に濡れた石段が滑り易いので注意しながら登って行く。
篠山へ向かう登山道
しばらく行くと水場があった。豊富な流水がある。その上に看板が立ち「観音寺跡」と書かれている。看板の説明を見ると江戸時代まで、此処にはお遍路番外のお寺が建立されていてお坊さん達が暮らしていたらしい。こんな山奥によく住んだものだと昔の人の逞しさに驚かされる。
観音寺跡地
出発して25分程で山頂の一角にある立派な神社に着いた。無人のお社だが、まだ真新しいお供えが捧げられていた。篠山山頂(1064m)は神社の奥にあった。雨風に晒され何の景色も見えぬから写真を撮っただけでソソクサと山頂を後にする。
山頂の神社
篠山山頂
靴が滑らぬよう慎重にしかし足早に降って、登山口の駐車場に戻った。本を読みふける妻は私に気付かず、フロントガラス越しに合図して初めてドアを開けてくれた。
これで四国にある3百名山9座を完登した。私一人だったらこれで帰宅の途につくのだが、妻との暗黙の約束でこれから週末まで観光やって帰宅します。何故週末に帰宅するのかと言えば、高速料金が50%割引になるからです。