Fさんの日々の記録と山歩き

 山歩きが生き甲斐の団塊世代オッサン、ある事無い事日々感ずるままに綴っていこうと思います。

南ア、栗沢山~アサヨ峰登山

2013年07月17日 | 山歩き

南ア、栗沢山~アサヨ峰登山

 

7月13日(土)    天気=曇り後雨

10:35北沢峠バス停→ 10:45北沢峠テント場(幕営)

 

 連日熱帯夜の我が家を逃げ出し、南アルプスの北沢峠へ向かった。3連休初日なので心配した渋滞も出発が早かったせいか遭遇せず、AM9時過ぎには峠へ向かうバスの出発地、戸台口に着いた。ところが広々とした駐車場は既にほぼ満杯状態、何とか端っこの空きスペースに車を停め、バス待ちの列に並ぶ。

 戸台口のバス停

  臨時便が随時増発されているので、そんなに待たずバスに乗車する事ができた。歩かずに標高2030mの峠まで行けるのだから、往復のバス運賃2520円(荷物代込み)は、決して高くはない。

 南アルプススーパー林道を1時間ほど掛けて北沢峠のバス停に着くと、そのまま北沢駒仙小屋へ向かう。10分程で着いた小屋の前は、100張ほど張れる広いテント場なのだが、色とりどりのテント群ですでに飽和状態、まるで難民キャンプの様相だ。違うのは住民がやけにカラフルな服装でハイテンションなところだけ、ギリギリの空きスペースを見つけ強引に我家のテントを張る。

 新しくなった北沢駒仙小屋

 

 北沢テント場

 テントを張り終えた頃から雨が降り始めた。お茶を飲もうとガソリンコンロに点火したら調子が悪い。そんなに古くはないのにもう故障したのかとガックリ、飯が食えないと焦ったが、どうも私がコンロの操作を誤ったらしい。再度挑戦すると正常に着火した。年齢を取るとこんなミスが多くなり嫌になってしまう。

 しばらくすると隣のテントのグループが戻ってきた。「場所を取られた。何たら、かんたら・・・」という彼(女)等の会話を何気に聞いていると、どうも我々が、彼(女)等の女性用テントと男性用テントの間にテントを張ってしまったらしい。とんだお邪魔虫だけど混雑時にゆったりスペースを取る方も悪いのだ。久しぶりのテント生活だったが、暑さ疲れもあったのかグッスリ熟睡する事ができた。

 

 

 

 

7月14日(日)   天気=曇り

05:20北沢峠テント場→ 07:21~30栗沢山→ 08:24~46アサヨ峰→ 09:33~45栗沢山→ 10:39~46仙水峠→ 11:14仙水小屋→ 11:42~12:08北沢峠テント場→ 12:20北沢峠バス停

 

 周囲のザワザワとした物音で未明に眼を覚まされた。カップうどんとパンの簡単な朝食を済ますと早々に出発する。今日は北沢峠の東にあるアサヨ峰へ向かった。隣接する甲斐駒や仙丈岳に比べれば地味な山で、例えて言えばビフテキや伊勢海老等のご馳走があるのにお新香で飯を食うようなものだけど、妻が行った事無いので登ります。

 駒仙小屋から栗沢山への直登コースは殆ど人が居ない樹林帯の静かな道で、深山の雰囲気に浸って心地よく登って行く。やがて樹林帯からハイ松帯に変わる頃、周囲の展望が開けた。標高2800m位を境に灰色の雲が天井のように広がり、甲斐駒や仙丈のピークはその中に没していた。西からの強風が身震いするほど冷たく下界の酷熱が嘘のようだ。

 樹林帯の栗沢山登山道

 森林限界を超え展望が開ける。

 岩尾根を辿って栗沢山(2714m)に着いた。360度の展望だが、灰色の雲に覆われ白黒写真のようで冴えない風景だ。ここから早川尾根を伝ってアサヨ峰へ向かう。強い西風に身体を揺さぶられるが、他の登山者も行き交っているので不安は無い。

 栗沢山山頂

 アサヨ峰に向けて岩場の道

 何度かニセピークに騙された後、栗沢山から1時間ほどでアサヨ峰(2799m)に到着した。山頂には2組の中年パーティが休んでいた。1組はこれから鳳凰山の方へ向かうようだ。幸いな事に山頂に着いた頃から風が弱まり視界も開けてきた。遠く富士山も鳳凰山の右に顔を出している。

 アサヨ峰山頂

 アサヨ峰から北岳方面

 アサヨ峰から鳳凰山、富士山方面

 20分程休んで山頂を後にする。アサヨ峰も地味ながら日本3百名山なので登る人も多く次々とすれ違う。栗沢山に戻った頃には頑なに頭を隠していた甲斐駒も全貌を見せ始めた。

 僅かに咲いていた早川尾根のシャクナゲ

 下山は仙水峠経由で降る。峠に降って行くにつれ、甲斐駒がいよいよ高く聳えて見える。峠間近で妻が転んで手に数カ所傷を負ったが、幸い歩くのに支障無さそうなのでホッとした。

 栗沢山から甲斐駒ケ岳

 仙水峠は甲斐駒コースと合流するので多くの登山者が休んでいた。北沢峠バス停から遠い距離でもないから登山でなくても此処まで来る人は結構居るようだ。

峠から北沢源流沿いに1時間ほど降ってテント場に戻った。そのままテントを撤収してザックに収め北沢峠のバス停に向かう。停留所には既に数十名の列が出来ており次のバスに乗れるか微妙なところ、何とか最後の乗客として乗る事ができた。

 仙水峠から仙丈岳方面

 北沢源流の下山道

 大きなザックを抱えて補助席に座っているので戸台口に着くまでの1時間のおバスは長かった。車に戻ると次の目的地駒ヶ根市に向かう。伊那市のスーパーで買い物をしていたら物凄い雨になったのでしばらく雨宿り、その後、駒ヶ根市の早太郎温泉「こまの湯」で入浴し夜までノンビリする。

 明日天気が良ければ、千畳敷ロープウェーを経由して三ノ沢岳を予定しているのだが、どうも天気予報は悲観的だ。道の駅「いいじま」で車中泊し翌朝を迎えたが小雨が降っており、中央アルプスの山々も雨雲に覆われている。三ノ沢岳登山を諦め一般道をゆったりドライブしながら我が家へと戻った。

 

 

コメント
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