9月25日(水) 天気=晴れ後曇り
05:52五百川登山口→ 06:07元堂→ 06:50~58五合目(粟薬師奥ノ院)→ 07:40七合目→ 08:08九合目→ 08:18~08:32粟ヶ岳→ 08:37九合目→ 08:54七合目→ 09:15~20五合目(粟薬師奥ノ院)→ 09:39元堂→ 09:54五百川登山口
昨夜は登山口にほど近い道の駅「漢学の里しただ」に泊る。早朝不味い菓子パンを口に押し込んで朝食を済まし五百川沿いの登山口へ向かう。登山口まで一度迷ったが割と運転し易い車道だった。
登山口の駐車場は舗装され20台以上駐車できる広さでトイレもあり良く整備されている。出発してすぐに「熊注意」の看板がご丁寧に2枚も設置されている。しばらくは五百川沿いの林道を進む。一部は水害で損壊し復旧工事中だった。
五百川登山口駐車場
両側に熊注意の看板
やがて鉄製の橋を渡ると細い登山道に変わる。青大将が道を塞ぎ、無精なのか横着なのかストックで突いてもピクリともしない。登山口から15分程で倒れた標柱に「元堂」と書かれた所に着いた。
昨日登った二王子岳と同様、このコースも一合目から順に山頂まで標柱が設置されており元堂が二合目になる。ここから尾根に向け山腹の急登が始まる。ブナ林の気持ちの良い道だ。だが今日で四日連続登山となる私の身体は、山歩きのモチベーションが低下しておりファイトが湧かない。
五合目下辺りから南の守門山方面
元堂から約400m標高を稼いで五合目の粟薬師奥ノ院に着いた。此処には小さな祠と避難小屋があり、ちょうど良い休憩ポイントだ。五合目の少し上で尾根に到達し道が左右に分岐する。山頂へは右に曲がって尾根を登って行く。
五合目の粟薬師奥ノ院の祠
尾根上の分岐(左が五百川登山口への下山道
六合目には天狗ノ水場があり、寄ってみると岩盤を滑るように水が流れている。口に含むと甘かった。更に登って展望の効く細尾根を越えると七合目に着く。左上方に粟ヶ岳と粟ヶ岳北峰の稜線が近くなってきた。
七合目の標柱
七合目上から粟ケ岳(右)と北峰(左)の稜線
八合目の標柱を過ぎると「午の背」という名の岩尾根になる。丸く緩やかなので別にどうと言う事も無い。ここから急登を頑張ると稜線上の九合目、目の前にある急坂を登れば山頂だ。
午ノ背の岩尾根
九合目から山頂への急坂
笹の根を掴みしばし急坂を登ると待望の粟ヶ岳(1293m)に到着した。山頂からは360度の展望、険しい川内山塊や守門山等の眺めが雄大だ。山頂標識に鐘がついていたので、登頂を祝して思い切り鐘を鳴らす。さあ後は下山して温泉入ってビールで祝杯を上げるだけ、15分程滞在して山頂を後にする。
粟ケ岳山頂
山頂から北峰方面
山頂から新潟平野
山頂から東に見える険しい川内山地
九合目への降りで単独の中年女性とすれ違った。随分山慣れた雰囲気の人だった。もう少し登山者が来るかなと思ったが、彼女以外は誰にも会わず山頂から1時間20分程で登山口の駐車場に戻った。
五百川登山口の近くには「いい湯らてい」という豪華な日帰り温泉施設があり、辺鄙な場所なのにけっこう繁盛している。此処には温泉の他メニュー豊富なレストランまであるから下山後此処に立ち寄るのを楽しみにしていたのだ。60歳以上はバスタオル・タオル付¥700円でビールやおつまみの割引チケットも貰えるから中高年登山者には天国のような所である。さっそく広々した温泉で汗を流し待望のビールを立て続けに痛飲する。「アァ~極楽、極楽」、酔いが醒めるまでノンビリ休憩し、妻に無事下山したのでこれから戻ると電話して、夕刻車を我が家に向け帰宅の途につく。
下山後、「いい湯らてい」の庭から見る粟ケ岳
今回の山旅ではアクシデントもあったけど予定通り六つの山に登頂できて満足の旅となりました。残る三百名山登頂の為、10月下旬に妻と再び東北へ出掛ける予定でいます。