Fさんの日々の記録と山歩き

 山歩きが生き甲斐の団塊世代オッサン、ある事無い事日々感ずるままに綴っていこうと思います。

深夜、奥深い山中でドエライ失態・・

2013年09月29日 | 旅行

 9月29日

 9月20日のブログで深夜にドエライ失態を演じたと書きました。己の恥を晒すようで抵抗もあるのだけど単純にブログネタとして内容を記してみたいと思います。19日の夕刻、砂利道の荒れた真木林道を10㎞ほど遡って終点の和賀岳登山口に着いた。

 快適な避難小屋と車10台は停められる広場がありました。当夜は私の他は誰も居らず、聞こえるのは風と水のセセラギと悲しげな鹿の鳴き声ばかり、早々に食事を終え寝袋に包まりました。

 その夜の丑三つ時、尿意を覚えた私は何気無く車外に出て、天気はどうかと星空を見上げたのです。その時車のスライドドアが静かに閉まりました。車内を見ると解除したはずの警戒システムがONになり赤ランプが点滅してます。

 私は着の身着のままで車外に閉め出されたのです。「嘘だろ。」最初は苦笑したけれど、ドアを引っ張ろうがウインドガラスを押し下げようが、我が愛車は頑固親父のようにビクともしない。冗談じゃない。全ての物は車内にあり中に入らぬ事には登山どころか身動きすらできない。

 残された手段はただ一つ、窓ガラスをブチ壊す事、私は手頃な石を手に悲痛な思いで窓ガラスにブチ当てた。しかし今の車のガラスは丈夫何ですね。中々割れりゃしない。暗闇に「ガーン、ガーン」と打撃音が響き渡る。  

 ある意味付近に人が居なく助かった。奥深い深夜の山中で不気味な騒音が響き渡れば、そこに人が居れば不穏な音に得体の知れぬ恐怖を感ずるだろう。ひたすら打撃を続けていたらある瞬間に窓ガラスが粉々に砕けちった。その時の心境は安堵と落胆が入り混じる複雑なものだった。

 そんな訳だから翌日の和賀岳登山も天気が良いのに意気上がらぬものになった。下山後直ちに一番近いホンダディーラーへ直行する。薄汚れたTシャツ、短パン姿で車が無ければ完璧ホームレスオジサン化した私は、松下奈緒に似た秋田美人の受付嬢に説明する。彼女は憐憫の表情、メカの人は「ガラスの在庫が無く明日から3連休なので修理できるのは4日後」と言う。

 それでは今後の旅は続けられない。我が家に戻ろうかと半分諦め、車を購入したホンダ店に相談すると「自動車ガラス工場なら直してくれるかも、と大仙市内の自動車ガラス店を紹介してくれた。結局その自動車ガラス店が翌日修理してくれたので、その後も登山を継続する事ができた。しかし修理費¥28,300円の手痛い出費、今回ばかりは自分の間抜けな性格に、イイ加減嫌気が差した。

コメント
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