7月23日(火)
日中、暑苦しい部屋の中で妻と二人で居ると何となく気詰まりになり、涼を求めて1人屋外へ彷徨う。ファーストフード店や喫茶店等定番の行く先は幾つかあるが、今日は隣駅にあるスーパー西友4階の軽食レストランへ行く。
昼下がりのレストラン内は、私と同様行き場の無いお年寄り達で埋められている。席を確保してアイスコーヒーを注文し、やおら読書を始める。フト眼下を見下ろすと住宅の建設現場があり、炎天下の中幾人かの労働者が黙々と仕事に励むのが見えた。
そう言えば、私が仕事を辞めて早や5年の月日が経つ。退職当初は平日の昼間からプラプラする我が身に恐縮する思いがあり、「長い間働いたんだから気にする気にする事無いわよ。」という妻の言葉に慰められたりしてた。
その後は旅行添乗員や国勢調査員の仕事をやったりしたけれど、冷やかし気分だったので長くは続かず、今は毎日仕事に勤しんでいた現役時代が遠い出来事のように思えてくる。
それでも潜在意識の中では社会の歯車から外れ浮き草のような我が身に引け目のようなものを感じており、せめて財政悪化の元凶たる医療費の抑制には貢献せねばと、テニスやハイキング等で体力・健康の維持に日々努力しているが、脳ミソは全然鍛えてないので認知症だけが心配だ。