サンフランシスコ空港からデンバーへ向かう飛行機の出発が午前8時30分だったので、早朝5時に宿を出発した。空港近くの駐車場にレンタカー停め、送迎バスで空港へ行き予定通りデンバー行きのユナイテッドUS710便に乗る事ができた。
飛行機は長大なロッキー山脈上空を飛ぶので、窓から残雪を抱いた雄大な山々が望まれた。デンバー空港に着いたのは定刻のお昼頃、すごくモダン且つ立派な施設で遥か遠くにデンバー中心部の高層ビル群が眺められた。
ロッキー山脈上空を通過
デンバー空港内
レンタカー会社(ハーツ)の送迎バスでフロントビルへ向かい、新たなレンタカーを借りる。今回も希望だったカローラは無く、日産サンタナを借りる事になった。
ハーツレンタカー、デンバー空港営業所
我々が借りた日産サンタナ
空港を出発すると、近くの日本で言えば道の駅的なフードショップエリアに立寄り昼食を摂る。ここで食べたピザは中々旨かったが、量が多いので二人前を4人で喰ってちょうど良かった。
空港から今宵の宿泊地で日食観測地でもあるワイオミング州のデヴィッド牧場まで、約300キロ以上の距離がある。しかもデンバーからワイオミング州へ向かうハイウエー25号は日食見物の車で渋滞が発生している。明るいうちに着けるだろうかと不安になった。
ワイオミング州に向かう渋滞のハイウエー25号
しかしデンバーから離れるにつれ渋滞も無くなり、スムーズに走れるようになった。スムーズに走れるとアメリカ中西部の大平原をドライブするのは実に痛快だ。どの車も平均140キロ位でぶっ飛ばしてるので、私も負けじとアクセルを踏む。「もっとスピードを落として」と時折 I さんから警告が入る。
スピード違反か?警察官に尋問を受ける人
大平原を突っ走るハイウエー25号
途中ワイオミング州の州都シャイアンのスーパー(ウォルマート)で食材等を購入し、デヴィッド牧場に着いたのは午後7時半を過ぎていた。デヴィッド牧場のファミリーはとてもフレンドシップで感じの良い人達だった。地球の反対側から来た我々を温かく迎えてくれ、可愛い少女が自転車で宿営場所まで誘導してくれた。彼女があまりに可愛かったので、財布から日本の硬貨を掻き集めチップとして彼女に渡した。
宿営地の牧場には百名以上の人達が居ると思われたが、何しろ牧場が広いのでそれ程混雑しているようには見えなかった。皆さんキャンピングカーやテント等それぞれの装備で夜を過ごしていた。
我々は小さなテントを一つ設営し、 I 夫妻が車中泊、我々夫婦がテント泊で一夜を過ごす事にした。牧場のファミリーが夕食のサンドイッチやビールを用意していてくれたので、我々も協賛金を払って夕食を貰い、ビールを買った。サンドイッチはとても美味しくてビールの良いツマミになった。
我々の車とテント
狭いレンタカーの車内で4人揃って夕食をとり、明日の成功を祈ってビールで乾杯する。牧場の爽やかな気候が快適で、アメリカ上陸後初めてグッスリ熟睡できたテント泊だった。
夕日がロッキー山脈に沈んでいく。