1月13日
貧困家庭で育ったせいか私は筋金入りのドケチで、寄付や募金は勿論舌を出す事さへ嫌だ。そんな私が去年は一度だけ、朝日新聞厚生文化事業団へ募金をしてしまった。「寄付をされた方のお名前を新聞の地域欄に掲載します。」という誘い文句につい乗せられたからだ。悪党になる度胸も無く有名人になる才覚も無い私が、新聞に掲載される方法はこれしかない。
「セコイ奴だとお思いでしょうが、セコイ奴ほどミエを張るもんでございます。」・・・ここんとこ鶴田浩二の「傷だらけの人生」調で・・・ちょっと古いかな?
こんな私がどうしても助けてあげたいと思う親子がいる。それはACジャパンが提供する交通遺児育英会のCMに登場する交通遺児の女子高生と母親の健気な姿だ。
娘:「母は・・・テストで満点なんかとったら、きっと喜ぶだろう。だけど、それが母を苦しめることを、私は知ってる。でもね・・」
母:「志望校、決まったの?」
これを観てジーンときてしまった。よ~し君の為なら4桁のイヤ5桁の寄付だって惜しまない。そう強く思っているがまだ実行はしていない。何故ってCMはフィクションだろうし、私の募金が真面目な学生さんに届くとは限らずない。「仕事なんかカッタルクテよー、ちょっくら大学で遊んでくるわー」何てヤンキーみたいな奴に使われたら悔やんでも悔やみきれない。
そこで朝日新聞文化事業団にお願いします。私の募金は、どうかテレビCMに出てくるような薄幸の健気な女子高生に届けてくださいな。