Fさんの日々の記録と山歩き

 山歩きが生き甲斐の団塊世代オッサン、ある事無い事日々感ずるままに綴っていこうと思います。

クリントイースト・ウッドの最新作「クライ・マッチョ」は彼の映画の中ではヤヤ凡作かな?

2022年01月22日 | 映画・コンサート

 クリントイーストウッドが監督・主演する映画「クライ・マッチョ」が公開されたので、久しぶりに映画館へ足を運んだ。クリントイーストウッドが自ら主役を演じる時は、過去の栄光から忘れ去られた不遇な老人という役柄が多い。

 今回も同様でイーストウッド演じる主役のマイクはロデオ界のスターだった過去を持つが、今は落ちぶれた老カウボーイ、妻子も亡くし一人でひっそりと暮らしている。

 そんな彼がある日、元雇用主だった牧場オーナーから一つの依頼を受ける。それはオーナと離婚した元妻がメキシコへ連れ去った彼の息子を、アメリカへ連れ戻して欲しいというものだった。

 オーナーの願いを受け入れ、単身メキシコへ乗り込んだマイクは何とか牧場主の息子を見つけ出すことに成功し、幾多の困難や障害を乗り越えて、最後は無事に牧場オーナーの元へ息子を送り届ける。・・というような物語です。

 しかし今回の映画「クライ・マッチョ」を観終えた感想を一言で言えば、ストーリーがユルユル甘々でリアリティーに欠け、彼の過去作品に比べるとヤヤ残念な凡作だったなという感じが否めない。

 例えば「大平原の一本道で、彼の乗るオンボロカーが何でパトカーの追跡から逃れられるのか?」とか、「息子を父親の元へ送り届けた後メキシコの田舎町へ戻り、数日お世話になっただけの未亡人と愛をはぐくむ」など、チョットストーリーが強引&無理過ぎないかい?・・何て思う難点もあったけれど・・

 しかし寅さんシリーズの映画「男はつらいよ」が毎度マンネリなストーリーでも、渥美清の寅さんがいるだけで面白いのと同様に、クリント・イーストウッド映画も、演じる彼がいる存在感だけで十分に見応えがある。

 90歳の大台を既に越えたというクリントイーストウッド、しかしスクリーンの彼はそんな年齢を感じさせず、皺だらけの風貌に増々枯れた風格を漂わせている。超人イースト・ウッドの次回作も期待できそうです。

 

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