1月13日(木)~15日(土)
最近のコロナ感染者急増で、再び苦境に陥っている観光業界の活性化に貢献しようと・・何て気持ちはサラサラ無く、只々スキーと温泉を楽しみたくて休暇村乗鞍高原を予約した。
そんな我々に天の神様が機嫌を損ねたのか、出発当日の13日は寒波の襲来で日本海側を中心に大雪警報が発令された。中央道の下り諏訪湖辺りまでは晴れていたが、松本インターへ着く頃は粉雪舞う天気に変わった。
何年かぶりに結氷した諏訪湖(諏訪湖SAから)
乗鞍岳を含む北アルプス山々はスッポリと雪雲を被っており、絶え間なく雪が降り続く天気となった。国道158号から乗鞍高原へ向かう県道84号へ入ると完全な雪道となり、恐る恐る車を走らせた。幸い今年買ったばかりのスノータイヤがしっかり雪面に効いて、一度もスリップする事無く標高1600mの休暇村乗鞍高原へ着いた。
部屋の窓から外の景色
準備を終えて乗鞍スキーのゲレンデに立った午前11時頃から天候は更に悪くなり、横殴りの吹雪状態になった。雪にも負けず寒さにも負けず頑張って滑ったが、午後3時頃にはギブアップして宿へ引き上げた。
外は猛烈な寒さだが、暖房の行き届いた宿はホカホカの天国です。天然温泉の地吹雪舞う露天風呂に身を浸せば、地獄と極楽がコラボしてこれぞ旅情の極みです。
翌14日は昨日にも増して天候は悪化し、屋外は窓枠を震わすほどの猛吹雪になった。早々とスキーを諦めた妻は、宿に籠って湯治に専念するという。「吹雪が恐くてスキーができるかい」何て気負ったわけでも無いが、他にすることも無いので私は一人、板を背負ってゲレンデへ向かった。
三本滝付近のゲレンデ
雪を伴う強風で、リフトも一部しか稼働していない。そのリフトに乗れば猛吹雪に晒されて寒いの何のって、雪の八甲田山を彷徨う兵士になった心境です。それでもリフト券の元が取りたくて、午後3時半頃まで一人黙々と滑った。
山ぼうしゲレンデのリフト
その無理が祟ったのか、深夜になって目覚めたら何となく頭が重くて熱っぽい。まさかオロナミン株・・じゃ無くてオミクロン株に罹ったのではないかと不安になった。
最終日の15日はやっと晴れて、朝陽に輝く乗鞍岳を望むことができた。気分も高揚し朝食を終えると早々に、妻と二人でゲレンデへ向かった。白いゲレンデと爽やかな青空、吹く風も穏やかで、スキーはやっぱりこうでなくっちゃ楽しくない。元気はつらつと滑っていたら、昨夜の不安な気持ちなど何処かへ吹っ飛んでしまった。
夢の平ゲレンデから乗鞍岳(中央の山が最高峰の剣が峰)
ウッディ調の三本滝レストラン
三本滝ゲレンデ(背後が最上部のかもしかゲレンデ)
かもしかゲレンデから中央アルプスや南アルプスの眺め
お昼頃、「私疲れたからもういいわ」という妻の言葉でスキー場を後にした。チョットもの足らぬ気分も無くは無かったが、70過ぎの高齢者スキーヤーにはこれ位がちょうどいいのかもしれません。スキーをやれる体力が、まだ残っていると確認できたから、今年の初スキーは概ね満足でありました。