透明な気圏の中から

日々の生活の中で感じたこと、好きな作家についての思いなどを書いてみたいと思います。

パンドラの箱

2015-11-10 19:21:48 | 日記

 雨。最低気温3.3℃、最高気温5.2℃。

終日、冷たい雨が降っていた。このような日だからこそ、明るいことを考えようと思うのだけれど・・・・・。

                          

                                 《落ち葉 2015年11月8日撮影 大沢口付近》

昔、中学校の数学の授業で、教卓にブラックボックスなる手作りの教材が置かれていた。先生が「いいですか、この数字をこの箱にいれる。そして出てきたのがこちらの数字です。」みたいなことを言われていた。この箱に何かの仕掛けがあり、それが何かを当てる勉強だったように思う。それを関数というのだと教えられた。

このブラックボックスが恐ろしいイメージしか持てないTPPなるものに重なる。一体、どうなっているのかが、少しずつ表にでてきているが、それらのどれをとっても私たちの暮らしにダメージを与えるように思える。未だにすべてが開示されている風でもないことが空恐ろしさに拍車をかけている。

先日の北海道新聞の卓上四季ではパンドラの箱のように、「TPPも箱の底の隅々までのぞいて、災いの方が大きいと判断したら、ふたを閉じて封じるしかないだろう。」と書いてあった。私の中でブラックボックスとパンドラの箱とTPPがすっぽり重なった。

広辞苑によると「パンドラの箱」とは

「ゼウスがパンドラに、あらゆる禍を封じ込めて人間界に持たせてよこした小箱または壺。これを開いたため不幸が飛びだしたが、急いで蓋をしたため希望だけが残ったという。ほかに異説もある。」とのこと。

 同じく広辞苑で「パンドラ」とは

「(ギリシア語で神から『すべての賜物を与えられた女』の意)ギリシア神話に見える地上最初の女。天の火を盗んだプロメテウスを罰するためゼウスがヘファイトスに造らせ、贈り物としてプロメテウスの弟エピメテウスに与えた。」とあった。

急いで蓋をしたから希望が残ったということならば、希望が残っているうちにパンドラの箱の蓋をしめてほしいと願うのはごく普通の感覚ではないだろうか。 

        

コメント
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