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昨日、NHK総合で石川九楊の臨書入門という番組の再放送があった。第8回目の「『雨ニモマケズ』 最愛の妹への思い― 宮沢賢治 × 宮沢トシ」というタイトルで、録画しておいたものを今日見たのだった。
今日はトシさんの命日であり、賢治が書いた「永訣の朝」の日付もこの日になっている。番組は賢治とトシさんのプロフィールを辿り、「永訣の朝」の原稿や「雨ニモマケズ」が記された手帳が取り上げられていた。番組内ではこの手帳の「雨ニモマケズ」の最初のページが臨書の対象になっていた。
賢治の文字は味わいがあるとは思っていたけれど、臨書の対象として見たことがなかったので、新鮮な驚きを感じたのだった。番組のゲストだった羽田美智子さんが臨書を通して、賢治のその時の心情や体調を憶測していたが、そういういうことも可能なのだと改めて思った。
「永訣の朝」の原稿を見るだけではなく、真似して書いてみるということも一度試してみたいものだ。
《トシとの交信を求めた賢治は大正12年7月末から青森、北海道、樺太へ傷心の旅へ出かける》
《昭和6年11月3日、手帳に「雨ニモマケズ」を記す》