透明な気圏の中から

日々の生活の中で感じたこと、好きな作家についての思いなどを書いてみたいと思います。

三浦綾子記念文学館へ(その2)

2015-11-20 21:05:02 | 日記

晴れ。最低気温-1.4℃、最高気温6.4℃。

昨日、三浦綾子記念文学館を訪ね、展示コーナーを回った後に二階の図書室で本を手に休んでいました。窓の外には見本林が広がっています。たまたま手に取ったのは、綾子さんの著書『石ころのうた』でした。ここには他に誰もいなかったので、ぱらぱらとめくって読んでいるうちに読みふけってしまいました。

「あとがき」には

「いったい、時代とは何なのか。自然にでき上がって行くものなのであろうか。私が育った時代、その時代の流れは決して自然発生的なものではなかったと思う。時の権力者やその背後にあって権力を動かず者たちが、強引に一つの流れをつくり、その流れの中に、国民を巻きこんで行ったのだと思う。そして、そのために、どれほど多数の人命が奪われ、その運命をくるわされたことか。」

とありました。

『石ころのうた』は1974年4月30日初版発行となっていました。41年前のことです。今、「強引に一つの流れをつくり」、私たちを巻き込んで行こうとしているその先に、何が待っているのでしょうか。その答えを綾子さんが示唆してくれていたとは・・・・・。

                   

                          《見本林 記念館エントランス前から 2015年11月19日11:30》

                   

                                      《二階 図書館》

                   

                                      《二階 図書館》

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