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本日の「卓上四季」に宮沢賢治の「曠原淑女」〈1924年(大正13年)作〉の作品の一部が引用されていました。
「曠原の淑女よ あなたがたはウクライナの 舞手のやうに見える」です。
賢治の脳裏に浮かんでいたのは穀倉地帯・ウクライナの豊かな大地を踏みしめ、笑い声を振りまきながら陽気にふるまう異国の乙女の姿だったようです。
そのウクライナがロシアに侵攻され続けて1年。
賢治ならば、「ウクライナの景色が荒れ果て、人命も財産もないがしろにされる今日の惨状を目の当たりにしたら、何と思ったであろうか」と筆者は綴っています。
「一刻も早く戦火に終止符を」とも。同感です。
解説の「さっぱりと明るく、さりげない一句だが、その背景は重い。」を念頭に置いて、作品を読み返しています。