( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/47666103.html からの続き)
確かに、「スキゾタイパル・パーソナリティ障害」 と
「シゾイド・パーソナリティ障害」 は 似ているところがありますが、
それぞれの特徴は 次のようなものです。
「スキゾタイパル・パーソナリティ障害」 の人は、
奇妙で独特な 思考や感覚に影響されて、自分だけの世界に生きています。
周囲とかけ離れているため、変人扱いされがちです。
常識に捕らわれず、創意や直感に富んでいるので、
研究者や芸術家として 大成することもあります。
「シゾイド・パーソナリティ障害」 の特徴は、
対人関係を嫌い、孤独を求めるということです。〔*注〕
内面的な価値を重視して、自分の世界を守ることを 最優先します。
異性にもあまり興味がなく、世俗的な欲もないので、
修行僧のように 清貧な生き方をしたりします。
〔*注:境界性パーソナリティ障害や 自己愛性パーソナリティ障害,
回避性パーソナリティ障害の人も、対人関係を恐れて 引きこもったりしますが、
これは 深い関係を求めすぎて 傷つくのが恐いためで、
本質的に孤独を好む シゾイド・パーソナリティ障害とは 根本的に異なります。
何よりも愛情を求める ボーダーの人とは、対極にあると 言えるのかもしれません。〕
(参考文献:「パーソナリティ障害」 岡田尊司 [PHP新書])
上記のように、パーソナリティ障害の特徴は
いい面も悪い面も あり得るものです。
TVなどマスコミに 「人格障害」 という 言葉が出るのは、
いつも凶悪犯罪や 少年の特異な事件が起きた時です。
人格障害 = 事件,犯罪者という イメージが流布されてしまうのが、
とても憂慮されます。
特にボーダーなど 人格障害の人は、
誰よりも自分自身が 生きづらさに苦しんでいるわけです。
そのためにも、拙著「境界に生きた心子」の
マンガ化やドラマ化を 求めているのですが。
[カテゴリー 「パーソナリティ障害がわかる本」 に、
「スキゾタイパル・パーソナリティ障害」 と 「シゾイド・パーソナリティ障害」の記事を、
引き続いて 書いてみようかと思います。
(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/48015317.html ]