「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

母殺害し頭部切断した少年が 人格障害? (2)

2007年05月20日 09時16分09秒 | 凶悪犯罪と心の問題
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/47666103.html からの続き)

 確かに、「スキゾタイパル・パーソナリティ障害」 と

 「シゾイド・パーソナリティ障害」 は 似ているところがありますが、

 それぞれの特徴は 次のようなものです。

 「スキゾタイパル・パーソナリティ障害」 の人は、

 奇妙で独特な 思考や感覚に影響されて、自分だけの世界に生きています。

 周囲とかけ離れているため、変人扱いされがちです。

 常識に捕らわれず、創意や直感に富んでいるので、

 研究者や芸術家として 大成することもあります。

 「シゾイド・パーソナリティ障害」 の特徴は、

 対人関係を嫌い、孤独を求めるということです。〔*注〕

 内面的な価値を重視して、自分の世界を守ることを 最優先します。

 異性にもあまり興味がなく、世俗的な欲もないので、

 修行僧のように 清貧な生き方をしたりします。

〔*注:境界性パーソナリティ障害や 自己愛性パーソナリティ障害,

 回避性パーソナリティ障害の人も、対人関係を恐れて 引きこもったりしますが、

 これは 深い関係を求めすぎて 傷つくのが恐いためで、

 本質的に孤独を好む シゾイド・パーソナリティ障害とは 根本的に異なります。

 何よりも愛情を求める ボーダーの人とは、対極にあると 言えるのかもしれません。〕

(参考文献:「パーソナリティ障害」 岡田尊司 [PHP新書])
 

 上記のように、パーソナリティ障害の特徴は 

 いい面も悪い面も あり得るものです。

 TVなどマスコミに 「人格障害」 という 言葉が出るのは、

 いつも凶悪犯罪や 少年の特異な事件が起きた時です。

 人格障害 = 事件,犯罪者という イメージが流布されてしまうのが、

 とても憂慮されます。

 特にボーダーなど 人格障害の人は、

 誰よりも自分自身が 生きづらさに苦しんでいるわけです。

 そのためにも、拙著「境界に生きた心子」の

 マンガ化やドラマ化を 求めているのですが。
 

[カテゴリー 「パーソナリティ障害がわかる本」 に、

「スキゾタイパル・パーソナリティ障害」 と 「シゾイド・パーソナリティ障害」の記事を、

 引き続いて 書いてみようかと思います。

(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/48015317.html ]
 
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