今回 液晶テレビを探していたとき、
たまたまテレビでやっていた 爆笑問題の番組で、 面白い話がありました。
ヒルズ族について 評していた番組の中で、 太田が紹介したものです。
「 江戸時代、 富豪の商家の若旦那が 病で死に瀕していました。
看病している番頭に、 若旦那は 最後にみかんが食べたい と言います。
しかし 季節は夏。
江戸中を探しても 見つかりません。
けれどもついに、 ある家でみかんを一個 探し当てました。
ところが その家の男は、 一個 千両だと言うのです。
若旦那の父親の主人は、 息子の最後の望みだから
金はいくら出しても 構わないと言い、 千両で買い求めました。
みかんは 十房あったので、 一房百両です。
みかんを持って帰ると、 若旦那は 喜んでみかんを食べます。
十房のうち七房を食べ、 「ああうまかった」 と 心から満足します。
そして、 残りの三房のうち 二房を父親に食べさせたいから 届けてくれ、
一房は番頭にあげる と言って、 みかんを番頭に託します。
主人にみかんを 持っていきながら、
番頭は 『これが 三百両か……』 と つくづく思います。
自分が死ぬまで 勤めあげても、 とても届かない金額です。
番頭はとうとう、 そのみかんを持って とんずらしてしまいました。 」
この番頭が 三百両を得したのか、 言わなくても分かるでしょう。
番組では 「利用価値」 と 「交換価値」
というものを 紹介していました。
例えば、 水は 色々なことに利用できるが、 水で 物は買えない。
金は 色々なものと交換できるが、 金そのものは 使えない。
番頭はそれを 混同してしまったわけです。
ヒルズ族も それと同じだったという、 太田の意見でした。