「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

「小規模多機能」  ニーズに応え進化

2011年02月12日 20時24分20秒 | 介護帳
 
〔 読売新聞より 〕

 介護保険の 「小規模多機能型居住介護」 は、

 認知症高齢者を主な対象として、 2006年に作られました。

 少人数の 家庭的な雰囲気の施設に 昼間に通い、 必要によってそこに泊まったり、

 スタッフがヘルパーとして 自宅に来てもらうこともできます。

 しかし 利用者のニーズに応じて、 生活支援だけでなく、

 看取りを行なう 事業所が増えるなど、 多様化が進んでいます。

 医療行為が必要な ある高齢者は、 介護施設で なかなか受け入れてもらえず、

 長く入院できる病院も あまりありません。

 住み慣れた地域での 生活を支える小規模多機能が、

 医療対応や 看取りも行なうべきだといいます。

 がん末期で認知症の ある男性は、 家族は仕事があって 自宅療養が困難でした。

 小規模多機能での宿泊を利用し、

 総合病院の 在宅医療チームと訪問看護ステーションとで 連携体制を作りました。

 男性は一ヶ月後、 家族やスタッフに囲まれて、 眠るように息を引き取りました。

 通所 (通い) よりも 訪問に力を入れている 事業所もあります。

 通所に行っても、 家に戻りたがる 認知症の人は多く、

 スタッフが一緒に 家まで付いていきます。

 一日に4往復したことも あるといいます。

 小規模多機能では 家族の支援は仕事の柱です。

 家族の状況を知る上でも 訪問は重要だということです。

 このように 様々な特徴を持つ 小規模多機能が生まれています。

 柔軟な対応ができる 事業所が増えれば、

 在宅生活を支える 切り札になりうるでしょう。
 
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