「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

事実を確認し、 それに忠実に (1)

2013年03月07日 22時21分24秒 | 「境界性パーソナリティ障害=BPD」より
 
 ノン・ボーダーラインの人は、 自分の現実感に 自信を持てなくなりがちです。

例.

 あなたが、 ボーダーの人からの電話回数を 制限しようとします。

 ボーダーの人は あなたにわがままだと噛みつき、

 周りの人も、 ボーダーの人はそういうふうにしかできないのだ と言います。

 あなたは混乱し、 自分だけが悪いのかと思ってしまいます。

 でもあなたは、 自分にも 意見や考えや感情を 持つ権利があるのです。

 良くても悪くても、 正しくても間違っていても、 それらはあなたの一部なのです。

 自分のために設定した 境界を心に留めてください。

○ あなたにとっての 事実を主張する

 常識的な電話のかけ方について 議論しても、 現実の問題を避けているだけです。

 あなたには、 大人として

 自分がどのように扱ってほしいかを 決定する責任があるのです。

 「私は あなたたちとは違うの。

 自分自身の気持ちを大切にしたいから、 電話を制限する必要があるのよ。

 気分が悪くなる 批判や非難は聞きたくないの」

 あなたにとっての真実と 相手にとっての真実という、 白と黒の間には、

 灰色の部分があります。

 二人で 同意点を取り決めればよいのです。

(次の記事に続く)

〔 「境界性パーソナリティ障害=BPD」 第2版 (星和書店) より〕
 
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