ボーダーの人は 見た目は大人でも、
情緒面では、 母親に見捨てられたと思っている、
小さくて傷つきやすい 女の子なのです。
子供っぽい感情が 大人のやり方で表現されるのです。
これが、 境界性パーソナリティ障害の本質です。
現時点では 大人のように振る舞えない人に、 それを期待したり、
あなたのネガティブな感情を 抑圧して自分を責めても、 事態は複雑になるだけです。
自分のあるがままの感情を 受け入れてください。
以下は、 自分の境界について話すときのヒントです。
・ 明確にはっきりと
「私のことを大切にして」 と言うのは 曖昧です。
「あなたの体の病気のことで、 私を責めるのはやめてほしい」 と 言うほうが、
分かりやすいものです。
・ 一度にひとつの境界にする
問題を全て私のせいにしないで, 声を荒らげないで, 悪口を言わないで、
など一度に言わず、 どれかひとつを選んでください。
・ 簡単なものから始める
悪口を言わないでと言うほうが、 あまりひどく責めないでと言うより
分かりやすいかもしれません。
・ 友だちとロールプレイで練習をする
ボーダーの人の 反応の仕方を変えながら、
考えて反応するために、 時間をかけてください。
・ 見返りを考える
勇気, 自尊心, 希望などが感じられるようになります。
〔 「境界性パーソナリティ障害=BPD」 第2版 (星和書店) より〕