「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

話し合いの用意をすること

2013年03月06日 20時28分19秒 | 「境界性パーソナリティ障害=BPD」より
 
 ボーダーの人は 見た目は大人でも、

 情緒面では、 母親に見捨てられたと思っている、

 小さくて傷つきやすい 女の子なのです。

 子供っぽい感情が 大人のやり方で表現されるのです。

 これが、 境界性パーソナリティ障害の本質です。

 現時点では 大人のように振る舞えない人に、 それを期待したり、

 あなたのネガティブな感情を 抑圧して自分を責めても、 事態は複雑になるだけです。

 自分のあるがままの感情を 受け入れてください。
 

 以下は、 自分の境界について話すときのヒントです。

・ 明確にはっきりと

 「私のことを大切にして」 と言うのは 曖昧です。

 「あなたの体の病気のことで、 私を責めるのはやめてほしい」 と 言うほうが、

 分かりやすいものです。

・ 一度にひとつの境界にする

 問題を全て私のせいにしないで, 声を荒らげないで, 悪口を言わないで、

 など一度に言わず、 どれかひとつを選んでください。

・ 簡単なものから始める

 悪口を言わないでと言うほうが、 あまりひどく責めないでと言うより

 分かりやすいかもしれません。

・ 友だちとロールプレイで練習をする

 ボーダーの人の 反応の仕方を変えながら、

 考えて反応するために、 時間をかけてください。

・ 見返りを考える

 勇気, 自尊心, 希望などが感じられるようになります。

〔 「境界性パーソナリティ障害=BPD」 第2版 (星和書店) より〕
 
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