「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

相手に変化を求めること (1)

2013年03月11日 21時03分04秒 | 「境界性パーソナリティ障害=BPD」より
 
 自分の境界を、 ボーダーの人に伝える番です。

 彼らの あなたに対する行動が、 友人の前や公共の場などでは 違っているとしたら、

 他の状況でも コントロールできるはずです。

 彼らが 行動を変化させるのには、 助けが必要でしょう。

 ただし 境界を守るのを決めるのは 彼ら自身です。

 また、 彼らに 行動の変化は求めるられますが、

 どう感じるべきか 押しつけることはできません。

 「怒鳴るな」 とは言えても、 「怒るな」 とは言えないのです。

 私たちは 不可能なことをしたがります。

 相手の反応を コントロールしたがるのです。

 変化したがるだけでなく、 変化を相手にも 気に入ってほしいと思います。

 うまく自己主張したいと同時に、 称賛や強化を得たいと思うのです。

○ 境界を伝える

 あなたとボーダーの人が 落ち着いていて、 元気なときにするのがよいでしょう。

 うまくいっているときには、

 ノン・ボーダーラインの人も 気分を台無しにしたくないので、

 問題を取り上げたがらないかもしれません。

 その気持ちに打ち勝つべきかもしれません。
 

 コミュニケーションの方法として、  「DEAR」 というものがあります。

 Describe (描写), Express (表現),

 Assert (主張), Reinforce (強化) の頭文字です。

(次の記事に続く)

〔 「境界性パーソナリティ障害=BPD」 第2版 (星和書店) より〕
 
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