「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

いま決断すること (6)

2013年06月03日 21時08分31秒 | 「境界性パーソナリティ障害=BPD」より
 
 「ここは私の居場所じゃない」 の レイチェル・レイランド (BPD) が

 「ようこそオズへ」 に 投稿した文章を紹介します。

 「セラピーなんて受けないほうが 良かったんじゃないかって思った。

 生まれつき 不安定なアイデンティティに 苦しんでいる人間にとって、

 自分の考えを 一旦壊して、 新しい考えが 身に付かない間は、

 恐怖で押しつぶされそうになるの。

 何も存在しない 闇の穴を覗き込んで、

 自分にはアイデンティティなんて あるのかと思った。

 幸い 素晴らしいドクターや 家族に支えられて、 私はBPDから回復したの。

 この旅路を 歩きたがらない人もいるでしょう。

 全てのノン・ボーダーの人が、 ボーダーの人との関係を 続けるべきだとも思わない。

 多くの場合は、 自分を守って、 人生を先に進むことが必要でしょう。

 でも、 もっと親密で幸せな関係に なれることもあるの。

 人には 驚くほど優しくなれる 能力がある。

 憎しみと同じくらい、 愛情と優しさに満ちているわ。

 苦痛や葛藤には すごく意味があったの。」

 知識を得るのは 比較的たやすいことです。

 今度は、 知恵です。

 以下のことや、 様々なことが起こるでしょう。

・ 長年の信念や価値観に 疑問を投げかける

・ ずっと避けてきた 問題に直面する

・ ボーダーの人との間の 暗黙の取り決めを見直す

 それらの過程で、 あなたは 自分が本当は 何に価値を置いているのか,

 自分が 本当はどういう人間なのか、 見つけることができるでしょう。

 自分の気付かなかった強さを 発見するでしょう。

 これ以上に大切なことは、 人生にほとんどありません。

 「自分自身に忠実になれば、 必ずや 人にも忠実になれる」 (シェイクスピア)

〔 「境界性パーソナリティ障害=BPD」 第2版 (星和書店) より〕
 
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