(前の記事からの続き)
o 無罪!
“良い罪悪感” は 私たちに注意を促してくれます。
“悪い罪悪感” は 誰の利益にもなりません。
罪悪感は 色々なところからやってきます。
1.本能的なもの
不合理な 親の罪悪感というものがあります。
もっと何かをしてあげられたら、 またはしていなければ、
自分の子は立派になったのに、 と思い込むことです。
2.文化的なもの
社会では、 子供の行動上の問題に対して、
いつも親 (特に母親) に 責任があるとされます。
3.固定観念
BPDの人が子供の頃、 親から虐待を受けていたという 固定した味方があります。
4.家族からのもの
ノン・ボーダーの人が境界を設けたりすると、
BPDの人は 罪悪感のボタンを押します。
罪悪感によって、 皆さんは惨めになります。
考えがぼやけ、 悪い決断をしてしまいます。
しかしもっと別のことに エネルギーを使うべきです。
o怒り
怒りがある場合、 何かを変える必要があります。
ノン・ボーダーの人の中には、 怒りを抑え込み、 気付かない人もいます。
怒りは発散されずに溜まり、 うつや恨み, 激怒に繋がってしまいます。
体の病気の原因にもなります。
怒りを うまく処理することも大切です。
人に誤解されて 怒りを感じたら、
「誰にも分かってもらわなくていい」 と 自分に言い聞かせてください。
障害とBPDの人とを、 別個に考えてください。
安全で健全な怒り方を 見つけましょう。
ひとりでいられる場所で、
怒りを感じている相手 (自分) と 向き合っていると想定し、
言いたいことを叫んでください。
送らない手紙を書くのもいいでしょう。
今まで気付かなかった 感情も出てきて、
自分に深いあわれみを 感じるかもしれません。
(次の記事に続く)
〔「境界性パーソナリティ障害ファミリーガイド」(星和書店)
〈ランディ・クリーガー著/監訳:遊佐安一郎〉より〕