「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

感情をコントロールしましょう (2)

2014年05月05日 21時03分16秒 | 「BPDファミリーガイド」より

(前の記事からの続き)

o 無罪!

 “良い罪悪感” は 私たちに注意を促してくれます。

 “悪い罪悪感” は 誰の利益にもなりません。

 罪悪感は 色々なところからやってきます。

1.本能的なもの

 不合理な 親の罪悪感というものがあります。

 もっと何かをしてあげられたら、 またはしていなければ、

 自分の子は立派になったのに、 と思い込むことです。

2.文化的なもの

 社会では、 子供の行動上の問題に対して、

 いつも親 (特に母親) に 責任があるとされます。

3.固定観念

 BPDの人が子供の頃、 親から虐待を受けていたという 固定した味方があります。

4.家族からのもの

 ノン・ボーダーの人が境界を設けたりすると、

 BPDの人は 罪悪感のボタンを押します。

 罪悪感によって、 皆さんは惨めになります。

 考えがぼやけ、 悪い決断をしてしまいます。

 しかしもっと別のことに エネルギーを使うべきです。

o怒り

 怒りがある場合、 何かを変える必要があります。

 ノン・ボーダーの人の中には、 怒りを抑え込み、 気付かない人もいます。

 怒りは発散されずに溜まり、 うつや恨み, 激怒に繋がってしまいます。

 体の病気の原因にもなります。

 怒りを うまく処理することも大切です。

 人に誤解されて 怒りを感じたら、

 「誰にも分かってもらわなくていい」 と 自分に言い聞かせてください。

 障害とBPDの人とを、 別個に考えてください。

 安全で健全な怒り方を 見つけましょう。

 ひとりでいられる場所で、

 怒りを感じている相手 (自分) と 向き合っていると想定し、

 言いたいことを叫んでください。

 送らない手紙を書くのもいいでしょう。

 今まで気付かなかった 感情も出てきて、

 自分に深いあわれみを 感じるかもしれません。

(次の記事に続く)

〔「境界性パーソナリティ障害ファミリーガイド」(星和書店)
 〈ランディ・クリーガー著/監訳:遊佐安一郎〉より〕

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