○義務感, 役割, 責務
役割や責務は、
私たちの生活の混乱を防ぎ、 安定した秩序ある社会を 作り出すものです。
しかし、 どんなに願っても 叶わないことがあります。
現実を受け入れて、
理想的な親, 兄弟姉妹などを 諦めなければならないこともあります。
自分自身に質問してみてください。
「義務感から私は何をするのか?
どんな義務感が自分に合っているのか?
どれが合っていないのか?」
○ 罪悪感と羞恥心
羞恥心は、 「私が悪いのだ」 という 万国共通の感情です。
罪悪感は、 より限定された感情で、 「私は悪いことをした」 というものです。
親たちは 罪悪感を和らげるために、 とんでもないことをします。
典型的なのは、 成人した娘を ただで自宅に住まわせ、 娘の言いなりに洗濯をし、
食事を出し、 買い物の支払をしてあげる 夫婦です。
親たちは子供の行動に 責任を感じすぎです。
子供は 自分の責任で成功したり、 失敗したりするほうがいいのです。
もし罪の意識を感じたら、
「何に対して 罪悪感を覚えるのか?」 と 自分に問いかけてみてください。
必要ならば、 それを改め、 二度と起こらないようにするための プランを立て、
起こったことを肯定的に捉えてください。
〔「境界性パーソナリティ障害ファミリーガイド」(星和書店)
〈ランディ・クリーガー著/監訳:遊佐安一郎〉より〕