「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

その他のパワーツール1: 自分自身を大切にする (1)

2014年05月15日 22時28分50秒 | 「BPDファミリーガイド」より

○ 受け入れる練習をしましょう

・ 物事は今あるがままであり、

  コントロールできることでも、 治せることでもないのです。

  それは皆さんのせいではありません。

・ 皆さんは現在に生きています。

  過去の悪いことに思いを巡らし、 誰かを責めたりしないでください。

・ 最悪なことを受け入れれば、 あとは上がっていくしかありません。

 小さなことから 物事を受け入れていきましょう。

 ある女性は いつもいらいらして不機嫌でしたが、 考え方を変えることにしました。

 悪いことしか起こらないと 想定することにしたのです。

 すると、 小さなことで 素直に喜べるようになりました。

 できごとが苦痛をもたらすのではなく、

 できごとに対する解釈が 苦痛をもたらすのです。

 考え方は、 自分の感情に 計り知れない影響を与えており、

 問題自体とは別のものなのです。

○ 笑い、 この最良の薬

 微笑んだり笑ったりすれば、 エンドルフィン (モルヒネに似た物質) が作られ、

 痛みが和らぎ、 体はリラックスします。

ex. なぜ私たちは親をやっていけるのでしょう? 

  「私たちがいなければ、 メンタルヘルス業界は不景気になってしまうわ」

  「このロックンロールがやめられないんだ」

 家族の人たちは仲間内で、

 緊張をほぐしたり、 怒りを鎮めたり、 問題に対処するために ユーモアを使います。

 ユーモアは絆を深めたり、 病気の話をするうえで有効です。

 ユーモアで 敵意を減らすこともできます。

 ただ、 慎重に使いましょう。

 皮肉に聞こえたり、 裏目に出てしまうこともあります。

〔「境界性パーソナリティ障害ファミリーガイド」(星和書店)
 〈ランディ・クリーガー著/監訳:遊佐安一郎〉より〕

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