何が原因で 行き詰まり感が続いているのでしょうか?
ノン・ボーダーの人は 以下のような理由で、 行き詰まり感を感じています。
・ 感情的な虐待による 不健全な絆
・ 恐れ
・ 義務感, 役割, 責務
・ 羞恥心の入り交じった罪悪感
・ 自尊心の低さ
・ 救ってあげたいという気持ち
○ 感情的な虐待による 不健全な絆
感情的な虐待とは、 相手をコントロールしたり、 孤立させたり、
名誉を傷つけたり、 恐怖を植えつけたりすることです。
特徴は、 言いがかり, 理不尽な要求, 絶え間ない混乱などです。
感情的な虐待を受けると、 意欲をなくしたり、 混乱したりし、
次のように考えてしまいます。
「私は悪い人間なのか? それとも、 単に 彼女を喜ばせられないだけなのか?
この関係を続けるべきか? やめるべきか?
私はひとりでは何もできない。 誰も私を愛してくれない」
虐待されている側が、 苛めている側に好意を持ってしまう、
「ストックホルム症候群」 が起こります。
これには以下の要素があります。
・ 虐待者が、 身体的, 精神的な脅威を 与えているという思い。
・ 虐待者が、 被害者に 小さな親切をしているように見える。
・ 虐待者の見方以外で 状況を見られなくなる。
・ その状況から抜け出せないという 思い込み。
以下は、 ストックホルム症候群の兆候です。
・ 「彼女は酷いことをするけれど、 とにかく彼女を愛してるんだ」
・ 他人から忠告を受けても 聞く耳を持たない。
・ 小さな親切に対して、 虐待者を良い人だと思う。
虐待しないことがあると 良い人だと思う。
・ 虐待者の行動の言い訳をする。
・ 虐待者が怒らないようにすることばかり 考えている。
〔「境界性パーソナリティ障害ファミリーガイド」(星和書店)
〈ランディ・クリーガー著/監訳:遊佐安一郎〉より〕