「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

パワーツール2 : 行き詰まり感の原因を明らかにする

2014年05月26日 21時42分10秒 | 「BPDファミリーガイド」より
 
 以下の質問の多くに  「はい」 と答える人は、 行き詰まっているでしょう。

・ どれを選んでも危険で動けない、 でも何かせざるを得ないように感じている。

・ 皆さんのニーズより、 BPDの人のニーズの方が重要だという 暗黙の了解がある。

・ BPDの人との関係を良くするには、 相手が変わる必要がある。

  しかし 相手は長続きしそうにない。

・ 長期的に耐えられないと気付きながら、 妥協している。

  しかし後戻りできない。

・ 関係が良すぎて手放せないとともに、 悪過ぎて続けられない。

 二重拘束の状況では、 徐々に追い詰められて、 不意をつかれます。

 ノン・ボーダーの人は、 そんな罠を ボーダーの人のせいだと考えます。

 しかし ノン・ボーダーの人の中にあるニーズが、

 ボーダーのパートナーを 選んでいるのかもしれません。

 二重拘束は、 皆さんの側の問題も多いのです。

 感情的な罠の原因を 明らかにして解決することが、

 BPDの人との関係を進展させ、 苦悩の度合いを減らします。

 自分の運命をコントロールしたいのは、 普遍的な動機です。

 それがあれば 内的な満足感を得られ、

 それがないと 絶望, ストレス, うつの危険にさらされます。

〔「境界性パーソナリティ障害ファミリーガイド」(星和書店)
 〈ランディ・クリーガー著/監訳:遊佐安一郎〉より〕
 
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