以下の質問の多くに 「はい」 と答える人は、 行き詰まっているでしょう。
・ どれを選んでも危険で動けない、 でも何かせざるを得ないように感じている。
・ 皆さんのニーズより、 BPDの人のニーズの方が重要だという 暗黙の了解がある。
・ BPDの人との関係を良くするには、 相手が変わる必要がある。
しかし 相手は長続きしそうにない。
・ 長期的に耐えられないと気付きながら、 妥協している。
しかし後戻りできない。
・ 関係が良すぎて手放せないとともに、 悪過ぎて続けられない。
二重拘束の状況では、 徐々に追い詰められて、 不意をつかれます。
ノン・ボーダーの人は、 そんな罠を ボーダーの人のせいだと考えます。
しかし ノン・ボーダーの人の中にあるニーズが、
ボーダーのパートナーを 選んでいるのかもしれません。
二重拘束は、 皆さんの側の問題も多いのです。
感情的な罠の原因を 明らかにして解決することが、
BPDの人との関係を進展させ、 苦悩の度合いを減らします。
自分の運命をコントロールしたいのは、 普遍的な動機です。
それがあれば 内的な満足感を得られ、
それがないと 絶望, ストレス, うつの危険にさらされます。
〔「境界性パーソナリティ障害ファミリーガイド」(星和書店)
〈ランディ・クリーガー著/監訳:遊佐安一郎〉より〕