○ 弁証法的行動療法 (DBT)
弁証法的行動療法は、 自殺行動の50%以上を減少させています。
生きるに値する 人生を送ることが、 自殺傾向を減らします。
弁証法的行動療法は、 感情を調整し、 現実をあるがままに経験し、
壊れた人間関係を修復し、 新しい人間関係を創造し、
自分自身の人生の 目的達成に役立つように援助します。
苦悩耐性スキル, 感情調整スキル, マインドフルネス・ スキル,
対人関係スキルによって行ないます。
1年 (または6ヶ月) の契約で行なわれ、
毎週 個人セラピーと グループ技能訓練を受けます。
診療時間外でも 電話連絡することを許可しています。
○ メンタライゼーション・ セラピー (MBT)
グループと個人での心理療法を 交互に行なう、 2年間のグループプログラムです。
自分と他人の感情, 思考, 欲求を理解し、
感情と欲求がどのように 自分と人の行為に 影響を与えるか理解し、
それらから距離を置く 能力を養います。
相手の行動を説明できるものを 考えることによって、
不快な出来事から 自分自身を切り離すのです。
○ スキーマ焦点療法 (SFT)
認知療法, 行動療法, 対象関係療法, マインドフルネス瞑想を統合したものです。
スキーマとは、 より深いレベルにある 認知構造です。
BPの問題は、 子供時代に発達して 生涯進化する、
問題のあるスキーマに 由来するとします。
非機能的行動をやめさせるには、 有害な子供時代のスキーマを 変えることです。
「治療的再養育法」 を用いて、 クライアントとセラピストの関係,
セラピー外での生活, クライアントの子供時代を扱います。
少なくとも週1回のセッションが 3年必要とされます。
〔「境界性パーソナリティ障害をもつ人と良い関係を築くコツ」
(星和書店) 〈シャーリ・Y・マニング著〉 より〕
[星和書店の許可のうえ掲載]