「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

「精神障碍者」

2016年02月26日 19時47分05秒 | ボーダーに関して
 
(前の記事からの続き)
 
 この講師の方は、
 
  「精神障害者」 を 「精神障碍者」 という 表記をしていました。
 
  「害」 という字は、
 
  「害悪」 「害虫」 など マイナスのイメージがあるとして、
 
  「障碍者」 「障がい者」 「しょうがい者」 などの 表記をする人がいるのを、
 
 僕は 30年ほど前に知りました。
 
  「害」 は 「損なう。 悪くする」 などの意味で、
 
  「障害者」 という言葉は 他人を害するなどの印象を 与える恐れがあるため、
 
 人間について  「害」 の字を当てるのは 相応しくないという趣旨です。
 
 一方 「碍」 は  「さまたげる」 など比較的中立な意味で、
 
 差別的な意味合いを避けるために、 講師の方は 「障碍者」 を使っていたわけです。
 
 しかし そういう意識があるのであれば、
 
 何故 「パーソナリティ障害」 に対しても
 
  「人格障害」 という表現を 改めようとしないのか、 理解しにくいことです。
 
  「障碍者」 という、
 
 決して一般的ではない用語を 使う配慮までしているにも拘らず。
 
 精神看護学の世界では、
 
 パーソナリティ障害の情報が 古いままなのだと思えてなりません。
 
 現状が認識され、  「パーソナリティ障害」 に修正されると信じたいです。
 
 
 現在、 良し悪しは別にして、
 
  「障害者」 が数の上で 多数派なのが実状ではあります。
 
 どの表記にすべきかは 様々な議論があって、 定説はありません。
 
 最近は  「障がい者」 とする自治体なども 増えてきているようですが、
 
 法令などでは  「障害者」 としなければならないそうです。
 
 今後 議論が重ねられていくことを期待します。
 
(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/65059355.html
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする