「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

自分の内と外の空間に対する マインドフルネスのための瞑想

2016年09月06日 21時34分01秒 | 「DBT実践トレーニングブック」より
 
 次のふたつの瞑想は、
 
 空間 (内的と外的) と 静寂や沈黙に対する 意識を育むものです。
 
 好奇心と遊び心で試してください。
 
 あなたはすでに 膨大な広さと 静けさ (巨大な深海のような) を持っており、
 
 空間と静寂が 意識の中に入ってくるのを 許すだけです。
 
 すでにそこにあるものに 優しく注意を向けるだけでよいのです。
 
※ 練習5-2 自分の内と外の空間に対する マインドフルネスのための瞑想
 
● 指示
 
 呼吸の感覚に マインドフルに焦点を当てましょう。
 
 その焦点を 全ての音に広げ、
 
 それらの音をそのままの状態で 自分の方へ寄ってこさせましょう。
 
 いかなる音も その分類や情報にとらわれず、
 
 音の直接的経験に 焦点を当てましょう。
 
 次に、 呼吸と呼吸の間の空間, 吸う息と吐く息の間の部分,
 
 および 次に吸う息の前の、 吐いた息の終わりの部分に 注意を向けます。
 
 音が あなたの注意を引いているのに 気付いたら、
 
 最初はその音を認識し、 次に その音の間の空間を 意識しましょう。
 
 それらの音すべての 間や回りには 空間があることを認識してください。
 
 全ての音が 空間という、 より大きな器の中に 存在していることを意識しましょう。
 
 全ての音を抱え込む その空間に注意を当てたまま、
 
 それらの音を 行き来させましょう。
 
 目を開けたければ、 前にあるものを見回してください。
 
 物体の間の空間は見えますか? 
 
 その空間, そして 近くの物体と遠くの物体の間の 空間の形を見てください。
 
 全ての物体を抱え込む  巨大な空間が見えますか? 
 
 リラックスして、 深く見つめましょう。
 
〔「弁証法的行動療法 実践トレーニングブック」星和書店
(マシュー・マッケイ,ジェフリー・C・ウッド,ジェフリー・ブラントリー)
 訳/遊佐安一郎,荒井まゆみ〕より
 [星和書店の許可のうえ掲載]
 
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