※ 練習6-4 思考と感情を和らげる
思考和らげることは、 感情調節スキルとして重要です。
自分の思考や圧倒されるような感情から 「外れる」 のに役立ち、
想像力を必要とするスキルです。
目的は、 思考と感情にとらわれることなく、
それらが浮かび去っていくのを 視覚化することです。
思考と感情が浮かび去るのを 想像する方法を、 いくつか紹介します。
・ 野原に座り、 思考と感情が 雲に乗って浮かび去るのを 見ているのを想像する。
・ 小川の近くに座り、 思考と感情が 葉っぱに乗って流れ去るのを 心に描く。
・ 砂に書かれた思考と感情が、 波に洗い流されるのを想像する。
この練習をするとき、 徹底的受容を使い続けてください。
思考と感情をあるがままにさせ、
それと闘ったり、 抱えている自分を批判しないようにしましょう。
感情調節スキルを学ぶには、 ただ生じる思考や感情を観察し、
やってこさせては去っていかせましょう。
或いは、 誘発思考〔*注〕のひとつに 焦点を当てることもできます。
〔*注: 自分がしてしまったことについて、 さらに気分を悪くするような思考。
感情的苦痛を誘発する。〕
まず、 誘発思考が生じた 最近の苦痛なでき事を 思い出してください。
感情的, 身体的に、 どのように感じるかに注意し、
思考を和らげる練習を始めます。
そのでき事による 多くの記憶 (および誘発思考) が、 自動的に生じるでしょう。
それらがやってきては去っていくのを 観察し続けてください。
練習を始める前に、 次の指示を読んでください。
(次の記事に続く)
〔「弁証法的行動療法 実践トレーニングブック」星和書店
(マシュー・マッケイ,ジェフリー・C・ウッド,ジェフリー・ブラントリー)
訳/遊佐安一郎,荒井まゆみ〕より
[星和書店の許可のうえ掲載]