「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

思考と感情を和らげる (1)

2016年11月28日 20時42分55秒 | 「DBT実践トレーニングブック」より
 
※ 練習6-4 思考と感情を和らげる
 
 思考和らげることは、 感情調節スキルとして重要です。
 
 自分の思考や圧倒されるような感情から  「外れる」 のに役立ち、
 
 想像力を必要とするスキルです。
 
 目的は、 思考と感情にとらわれることなく、
 
 それらが浮かび去っていくのを 視覚化することです。
 
 思考と感情が浮かび去るのを 想像する方法を、 いくつか紹介します。
 
・ 野原に座り、 思考と感情が 雲に乗って浮かび去るのを 見ているのを想像する。
 
・ 小川の近くに座り、 思考と感情が 葉っぱに乗って流れ去るのを 心に描く。
 
・ 砂に書かれた思考と感情が、 波に洗い流されるのを想像する。
 
 この練習をするとき、 徹底的受容を使い続けてください。
 
 思考と感情をあるがままにさせ、
 
 それと闘ったり、 抱えている自分を批判しないようにしましょう。
 
 感情調節スキルを学ぶには、 ただ生じる思考や感情を観察し、
 
 やってこさせては去っていかせましょう。
 
 或いは、 誘発思考〔*注〕のひとつに 焦点を当てることもできます。
 
〔*注: 自分がしてしまったことについて、 さらに気分を悪くするような思考。
 
     感情的苦痛を誘発する。〕
 
 まず、 誘発思考が生じた 最近の苦痛なでき事を 思い出してください。
 
 感情的, 身体的に、 どのように感じるかに注意し、
 
 思考を和らげる練習を始めます。
 
 そのでき事による 多くの記憶 (および誘発思考) が、 自動的に生じるでしょう。
 
 それらがやってきては去っていくのを 観察し続けてください。
 
 練習を始める前に、 次の指示を読んでください。
 
(次の記事に続く)
 
〔「弁証法的行動療法 実践トレーニングブック」星和書店
(マシュー・マッケイ,ジェフリー・C・ウッド,ジェフリー・ブラントリー)
 訳/遊佐安一郎,荒井まゆみ〕より
 [星和書店の許可のうえ掲載]
 
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