自分傷つける行動は、 一時的な安堵しか与えてくれません。
長期的には、 自分自身や他の人々に 損傷を与えます。
行動の報酬を見つめることは、 特に 自分を傷つける行動に関して 重要です。
健康的でない報酬が その行動を強化していると分かっても、
自分を批判するべきでないことも 覚えておいてください。
弁証法的行動療法の原理は、
ふたつの矛盾して見えるものが、 どちらも正しい可能性があるということです。
最も重要な弁証法は、
「価値判断せずに 自分自身を受け入れながら、 同時に、
自分を傷つける行動を変えて、 より健康的な生活を 送れるようにすること」 です。
変えなければいけない部分があっても、
あなたは善良で、 親切で、 愛情ある人であり得るのです。
自分を傷つけるのは、 圧倒される苦痛な感情に、
他の方法で対処することを 教えられてこなかったせいでしょう。
DBTのスキルは、 感情に対処する より健康的な方法を教えているのです。
〔「弁証法的行動療法 実践トレーニングブック」星和書店
(マシュー・マッケイ,ジェフリー・C・ウッド,ジェフリー・ブラントリー)
訳/遊佐安一郎,荒井まゆみ〕より
[星和書店の許可のうえ掲載]