※ 練習6-3 自分を傷つけるような行動の認識 (1)
「自分傷つける行動を 認識するためのワークシート」 を使って、
2週間 あなたの行動を観察してみましょう。
これは、 自分の感情に気付き、
ありのままに受け入れるためのワークシートと よく似ています。
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/65337666.html
しかしこの練習は、 自分傷つける行動を観察し、 その感情的報酬が何か、
何故その報酬が一時的なものなのか、 を確かめるためのものです。
【ワークシート】 (例)
質問: いつ起きたか?
回答: 今夜
質問: 何が起きたのか? (そのでき事を説明する)
回答: ガールフレンドと喧嘩になった。
彼女を誘ったが 忙しくて来られないと言った。
来なければ 僕は自分に何をするか分からない と言うと、 来てくれた。
質問: なぜ起きたのか? (原因を同定する)
回答: 彼女は勝手なときがある。 でも彼女が 仕事や勉強で忙しいのも分かる。
二人とも機嫌が悪かった。
質問: 感情的, 身体的にどんな気持ちになったか?
(一次感情〔*注1〕と 二次感情〔*注2〕を 同定する)
〔*注1: 二次感情の裏にある 根本的な感情〕
〔*注2: 表に現れている感情。 一次感情に対する感情的反応〕
回答: 一次感情= 怒り
二次感情= 絶望, イライラ, 彼女が離れていく恐れ。
身体的感情= 顔が熱くなり、 こぶしを握りしめた。
質問: そう感じた結果、 どうしたいと思ったか? (衝動は何だったか?)
回答: 彼女に叫び、 彼女がどんなに自分勝手か 言いたかった。
自分の腕を 傷つけることも考えた。
質問: 何をし、 何を言ったか? (どんな自己破壊行動をしたか?)
回答: 来なければ 何をするか分からないと言い、 電話を切った。
彼女が来るまで アイスを2リットル近く食べた。 一晩中眠れなかった。
質問: 自己破壊行動の感情的報酬は何だったか?
(感情的報酬がいかに一時的だったか を同定する)
回答: 彼女を来させることができて 気分がよかった。 でも彼女が来て喧嘩になった。
アイスも 一旦は気分をよくしたが、 体重が増え罪悪感を感じる。
眠らなくて 翌日さらに気分が悪くなった。
(次の記事に続く)
〔「弁証法的行動療法 実践トレーニングブック」星和書店
(マシュー・マッケイ,ジェフリー・C・ウッド,ジェフリー・ブラントリー)
訳/遊佐安一郎,荒井まゆみ〕より
[星和書店の許可のうえ掲載]