「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成29年(2017)10月11日(水曜日)弐
通巻第5470号
カーター訪朝にトランプは「賛成しない」
またまたワシントンでうごめくリベラル派が策動
ジミー・カーター元大統領は93歳。
まだ国際政治に影響力を行使出来ると夢想しているらしい。94年の米朝危機に際して、ときのクリントン政権はカーターの仲介に託し、特使として平壌入りし、妥協につぐ妥協を重ねて戦争を回避した。ペンタゴンは当時、戦争になればソウルは火の海となり60万の死者が出る。だから開戦には反対と主張した。
その後、オルブライト国務長官も平壌入りし、軽水炉建設で妥協して、米国が資金を提供し、日本も理不尽なカネをむしられ、つづいての六者協議では、時間だけが無意味にすぎて、結局、何一つ成果無く、米国代表として交渉に臨んだヒルは、「キムジョンヒル」と渾名された。
カーターは、当時、北朝鮮の代理人だったエージョントを通して、北と接触し、平壌を訪問した。そのときの約束事は全て北朝鮮が破った。トランプはしたがって「歴代政権は北朝鮮に騙され、カネも与え、そして結果は?」と端から懐疑的である。
同じ北朝鮮の代理人はカーター事務所と接触し、再度、この元大統領を「平和の使者」に祭り上げようと策謀をめぐらした。しかしカーター自身の訪朝意思に拘わらず、トランプは「昔の人は黙っていろ」とはじめから無視している。
そればかりか、11月3日からトランプ大統領はアジア歴訪に旅立ち、日本、韓国、中国、ベトナム、フィリピンを訪問する予定だが、韓国では38度線の非武装地帯を視察する予定が組み込まれているという(ロイター、10月11日)。
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北朝鮮が接触したがる人物とは、要するに「そういう人」でしょ。
カーター・・今まで何やってたんだ?この人。
親北だったんか。
エセ平和主義者が「悪」を増長させる。
もともと政治ニュースに疎い私は、オバマ以前のアメリカ大統領が何を考え何をしてきたのか全く知る由もなかった。
でもどうせ、その頃から日本のマスコミはアメリカのマスコミ報道をそのまま垂れ流していただけでしょう。その時点ですでに偏向して正しい情報なんか入るわけもなかったろうし。・・なんて勉強不足を棚上げ。
そんな私でもクリントン大統領の「悪質」さはなんとなくわかる。親中なんてみんな漢族・中華人みたいな奴らってこと。
親北も親中もロクな奴はいない。