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零戦と日本人――特攻の精神〜特攻に散華した英霊に畏敬の念を込めて(3)

2014-02-12 08:51:52 | 歴史・歴史問題・戦争

零戦と日本人――特攻の精神〜

                       特攻に散華した英霊に畏敬の念を込めて(3)

[HRPニュースファイル910]

http://hrp-newsfile.jp/2014/1273/ 

 文/岐阜県本部副代表 河田成治 

 【特攻と「大和魂」】 

 ◆なぜ特攻隊が生まれたのか

1回目、2回目と、ご紹介してきたように、まさに胸が引き裂かれるような時代が70年前にありました。では、なぜ、特攻が生まれたのでしょうか。

特攻の生みの親といわれる大西瀧治郎中将は、自ら「特攻は統率の外道である」といっています。しかしなぜ特攻作戦が実行されたのか。大西中将は次のように語っています。

「これは、九分九厘成功の見込みはない、これが成功すると思うほど大西は馬鹿ではない。では何故見込みのないのにこのような強行をするのか、ここに信じてよいことがある」

「それは、いかなる形の講和になろうとも、日本民族がまさに亡びんとする時に当たって、身をもってこれを防いだ若者たちがいた、という事実・歴史の残る限り、五百年後、千年後の世に、必ずや日本民族は再興するであろう、ということである」 (角田和男氏著「修羅の翼」) 

 ◆吉田松陰先生の辞世の句

明治維新の偉人、吉田松陰先生は、次の辞世の句を残しておられます。

「身はたとひ 武蔵の野辺に 朽ちぬとも 留め置かまし 大和魂」

吉田松陰先生は、自ら江戸幕府の重鎮(老中)暗殺計画を告白するなどして、わざわざ自ら死罪となって、この世を去りました。なぜむざむざと死んで逝かれたのか。

それは、完全なる無私の心のとは何か、私人としての命よりも公を取ること、そういった激烈な真の心を、維新の志士に残すためであったと考えています。

松陰先生は「大和魂」とは何かを示されました。この松陰先生の激誠の志に発憤した志士たちが、明治維新を成し遂げていくことになります。 

 ◆大和魂の発露としての特攻

日本人が尊敬して止まない松陰先生の無私なる心、高い志をもった溢れるばかりの情熱が、明治維新さらには近代国家日本建設の大きな原動力となりました。

そして松陰先生の「大和魂」と同じく、特攻に散っていった英霊もまさしく「大和魂」を発揮されたのではないでしょうか。

明治期に日本が世界の五大強国になった如く、残された家族や、後世の日本人の繁栄の為に命を捧げた、特攻隊員の「大和魂」があったからこそ、戦後の日本に空前の繁栄が創られていったのだと思います。 

 ◆戦争で命を捧げるということ

私は自衛隊のパイロット時代、3回ほど死ぬかと思った経験をしています。

恥ずかしい話ですが、1回目は、マニューバ(アクロバット訓練)で、ループ(宙返り)に入ったとき、ループの頂点で失速して錐もみ状態で堕ちていったのです。眼下に山並みがクルクル回りながら迫りましたが、観念して操縦桿から手を離すと、奇跡的に回転が止まりました。

また夜間の雲中、計器飛行で着陸進入中、上下感覚を喪失するバーティゴ(空感覚失調症)に陥ったときは、高度を500フィート(約150m)も落としてしまい、あわや山中に激突というミスもしました。

当時、私の先輩や操縦訓練生の時の顔見知りなどが、1年で5名も亡くなるという航空事故の当たり年で、私にとっても墜落はけっして他人事ではない日々をすごしていました。

私はいつもフライト前、もしかしたら次は自分かもしれない、飛び立てば戻ってこないかもしれない。せめて恥ずかしくないようにと、机上をキチンと整理整頓をしてから出発したことを思い出します。

しかし日々の飛行訓練は、墜落の危険はあっても、撃墜されたり戦死する恐怖とは無縁のものでした。果たして私は、自分が特攻隊員だったら冷静でいられたか?と自問自答することがよくあります。

わずか数十年まえの諸先輩は、生きる望みの100%ない、十死零生の特攻作戦と知りながら、何か月間も飛行訓練を繰り返したのです。心からの畏敬の念を感じずにはおれません。

次回は、いま話題の映画「永遠のゼロ」の感想も踏まえながら、いまの日本には何が必要なのかについて述べたいと考えます。

 零戦と日本人(1)http://hrp-newsfile.jp/2014/1217/

 零戦と日本人(2)http://hrp-newsfile.jp/2014/1245/

 

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