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Mikuのブログ

震災からもうすぐ5年 丸川環境相はこう謝るべきだった

2016-02-29 10:48:08 | 震災・復興

来月11日で、震災から5年を迎える。

 

いまだに18万人以上が避難生活を余儀なくされている。そのうち10万人が福島県の人々だ。

しかし、東北三県における、震災による死者・行方不明者を足した数を見ると、宮城県1万778人、岩手県5,797人、福島県1,810人で、一番、少ない。

つまり、福島の人々の避難理由は、地震や津波によるものでなく、「放射線への恐怖」と見ていいだろう。

 

「何の科学的根拠もない」という発言を撤回・謝罪

そうした状況の中で持ち上がったのが、丸川珠代・環境相の発言問題だった。

丸川氏は、2月初旬の長野県での講演で、福島の放射線の除染目標が、年間1ミリシーベルト以下の被ばく線量となっていることについて、「何の科学的根拠もない」と発言したことを指摘され、数日後に発言を撤回し、謝罪した。

しかし、本当に謝罪は必要だったのか。

国連の科学委員会(UNSCEAR)や国際放射線防護委員会(ICRP)、世界保健機関(WHO)などの国際機関は、軒並み、「年間100ミリシーベルト以下の被ばくで、人体に影響は認められない」としている。

 

広島・長崎の一瞬の被ばくでも「大丈夫」だった

また、広島・長崎の原爆被害者への調査では、100ミリシーベルト以下の被ばくでは、がんになるリスクが上昇しないということが分かっている。

なお、原爆の場合、「年間」ではなく、「一瞬」での被ばくだ。少しずつ被ばくするより、一度に被ばくする方が体への影響は大きいが、それでも、大丈夫だったということになる。

 

謝るべきは「1ミリシーベルトの誤解」を解いてこなかったこと

こうした事実を見た時、丸川氏は、謝罪すべきではなかったと言える。本当に謝る気持ちがあるなら、こう謝るべきだったのではないか。

「福島第一原発の事故後、『1ミリシーベルトの被ばくですら危ない』という印象が一人歩きしてしまった。政府はこれまで、積極的にこの誤解を解くことをし てこなかったため、国民の多くが『放射線への恐怖心』にとらわれてしまった。その結果、5年にもわたって福島の人々から、故郷を奪い、苦しい避難生活を強 いたことを、心からお詫びします」

政府には、来月の「3.11」に、ぜひ「福島安全宣言」をしてもらいたい。(表/祐)

 

【関連記事】

2015年12月号 強制避難の誤りを認め「福島安全宣言」を - 福島復興を祈って 幸福実現党総務会長 兼 出版局長 矢内筆勝http://the-liberty.com/article.php?item_id=10345

2015年12月31日付本欄 まだ故郷で年を越せない避難生活者 政府は今すぐ「福島安全宣言」を出すべきhttp://the-liberty.com/article.php?item_id=10709

2016年2月3日付本欄 参院選・鹿児島 逆風の中で「原発再稼働」を訴え続けた人物が出馬表明http://the-liberty.com/article.php?item_id=10869


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