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岸田首相「グレートリセットの先の世界を」

2022-12-08 11:48:22 | 政治・国防・外交・経済

岸田首相「グレートリセットの先の世界を」

「今、我々は『グレイトリセット』の先の世界を描いていかなければなりません、新しい時代を切り開くためには、価値観や置かれている状況、立場の違いを超えて対話を積み重ねることで、多くの人が信頼によって繋がることが極めて重要です。」

 

グレート・リセットの意味 https://eleminist.com/article/1117

グレート・リセット(Great Reset)とは、いまの社会全体を構成するさまざまなシステムを、いったんすべてリセットすることを示す。


いま、我々が生活する世界は、さまざまな金融システム、社会経済システムのもとに動いている。

こうしたシステムの多くは、第二次世界大戦以降につくられてきたものだ。我々の生き方や働き方の基本方針は、これらのシステムによって決定されていると言っても過言ではない。しかし、既存のシステムのすべてが完璧だったわけではなく、現代社会が抱える多くのひずみも生み出してきた。

さまざまな問題を解決するために、これまで当たり前であったシステムを白紙に戻し、まったく新しい仕組みを一からつくり出していくことこそが、グレート・リセットである。より公平で持続可能な社会を実現するため、世界経済フォーラム(WEF)が打ち出している。

 

グレート・リセットが注目される理由・背景

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)

グレート・リセットという言葉が初めて登場したのは、リーマンショック後の不況の中でのこと。アメリカの社会学者であるリチャード・フロリダ氏の、著書のタイトルとして注目された。

2020年から2021年にかけて注目される理由は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的な流行にある。世界的な未曽有の危機の襲来に、これまでの社会や経済システムでは、対応してきれなくなっているのだ。

これからやってくるウィズコロナ・アフターコロナの時代。経済成長や公的債務、人々の雇用や働き方、格差の是正や幸福度の上昇を目指すためには、既存の仕組みから抜け出し、新たな仕組みをつくり出す必要があると言われている。

パンデミックによる格差

世界中に感染が広がった新型コロナウイルス感染症により、社会には格差が生まれた。不安定な経済状況から多くの人が職を失ったが、そのような境遇に立たされた人々は貧困層や女性など、社会的弱者層が多い。さらに新型コロナウイルス感染症のワクチンは、後進国にはなかなか行きわたらず、人々は感染の高いリスクにさらされている。

そのような社会的な格差が、新型コロナウイルスのパンデミックによって広がっていることも、グレート・リセットが注目されている一因だ。

気候変動

気候変動によって、世界各地で猛暑・洪水・干ばつ・森林火災などの被害が頻発している。地球温暖化をできる限り抑えていかなければ、このような気候変動による被害はますます増加し、多くの人々が巻き込まれる可能性が高い。そのため、再生可能エネルギーの推進をはじめとした二酸化炭素排出量の削減などが急務だ。

エネルギー危機

2022年にはじまったロシアのウクライナ侵攻によって、世界で天然ガスの価格が高騰し、エネルギー危機に見舞われている。欧州を中心に、再生可能エネルギーへの移行が急スピードで進められているが、石油や天然ガスに依存した体制自体を見直す時期に来ていることは、間違いないだろう。

実現に向けた取り組み

グレート・リセットを実現させるためには、重要な取り組みは以下の3つだ。

・政府主導のステークホルダー経済の実現と公平なルールづくり
・新たな投資プログラムの活用
・第四次産業革命のイノベーションを活用した上での、健康と社会的課題への取り組み

各国政府が新しい仕組みとルールを積極的に取り入れ、新しい形で、社会経済を推進していくことが、グレート・リセット実現のための鍵だ。

またイノベーションと多様な才能の集まりが必要とされる、第四次産業革命。世界が一体となって、社会的・健康的な課題に取り組むことで、ウィズコロナ時代から早期に脱却できるだろう。

 

ーーーー中略ーーーー

 

WEFが重要視するステークホルダー資本主義

既存の仕組みが崩壊したいまだからこそ、これから先の未来を生きるための新たな仕組みを整備し、よりいい結末へ向かうべきというのが、WEFが打ち出した理念なのだ。リセットが必要な分野は、教育や社会契約、労働条件など多岐にわたるが、WEFがもっとも重視する分野が資本主義経済である。

従来型の資本主義は、株主資本主義であった。株主が企業に対してお金を出し、企業は株主の利益を最大化させるために、企業活動を行う。主にアメリカで主流となってきた資本主義のスタイルである。WEFは、この株主資本主義にも、グレート・リセットが必要と説いている。

WEFが提唱する新たな形は、ステークホルダー資本主義である。企業活動にはさまざまなステークホルダーが絡みあっている。株主だけではなく、顧客や従業員、地域社会など、そのすべてに貢献できるよう企業活動を行うのが望ましいというのが、ステークホルダー資本主義の、基本的な理念である。

ステークホルダー資本主義は、1973年の第1回「ダボス・マニフェスト」で提起された理念であるが、2020年のダボス会議の主題でもあった。2021年のグレート・リセットを機に、WEFは、より一層の推進を目指している。


 

・政府主導のステークホルダー経済の実現と公平なルールづくり

 マイナンバー制度

・新たな投資プログラムの活用

 NISA、 iDeCo

・第四次産業革命のイノベーションを活用した上での、健康と社会的課題への取り組み

   新型コロナワクチン、太陽光パネル、風力発電   

 

西日本豪雨で太陽光発電設備が多数損傷


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