もうチョットで日曜画家 (元海上自衛官の独白)

技量上がらぬ故の腹いせにせず。更にヘイトに堕せずをモットーに。

大東亜戦争開戦記念日に思う

2018年12月08日 | 歴史

 12月8日は大東亜戦争において対米戦の火蓋を切った記念日である。

 しかしながら、TVや新聞で大東亜戦争の開戦を伝える報道は殆ど見当たらない。8月15日の終戦日には戦没者慰霊祭や甲子園での黙祷等、目白押しの報道があるに比して開戦に当たっての報道の少なさは考えるべきであろうと思う。そんな中、産経新聞のコラム欄で貴重な事実を知った。不明を恥じるところであるが、自分が大上段に振りかざしている「大東亜戦争」という呼称は閣議決定されたもので、本戦争の大義を内外に知らしめる正式な呼称であることを初めて知った。太平洋戦争という呼称はGHQが日本に強制したものであり、そこには戦争の大義を曖昧にして、戦争の意味をアメリカの主戦場であった太平洋を自由の海にするための戦いとしたかったものと考えられる。日本の攻略対象はインド・中国を含む東南アジアの植民地解放・八紘一宇・五族協和であり、ハワイ以西~フィリピン以東の西太平洋における戦闘は、主目標完遂の阻害要因であるアメリカの干渉を局限するための付随作戦の感が強い。敗者の大義を無視して勝者が押し付けた太平洋戦争の呼称を使い続けることは、日本と日本人のアイデンティティを貶めるもので、安倍総理の提唱する「戦後レジューム」はこの呼称を正すことから始めなければならないのではないだろうか。日韓併合の全てを悪と捉え、教育・経済・人権等、統計的に見て明らかな進歩・近代化すら全否定する韓国の非科学的な姿勢を我々は「偏狭な歴史観」と捉えることが多いが、数百万人の犠牲を払った先人の苦闘の全てを、アメリカに倣って全否定する日本の現状は、韓国以上に偏狭な歴史観に彩られているといえるのではないだろうか。

 産経抄の後段の記述を引用させて頂くと、≪GHQの諮問機関メンバーとした来日したヘレン・ミアーズは、1948(昭和23)年の著書「アメリカの鏡・日本」で素直に『私たち自身が日本の歴史を歪曲してきた』≫。浅学にして、著書は読んでいないが、戦争という国運を賭けた究極の外交の経緯を正しく理解し継承することは重要であると思う。折りしも、40歳未満の世代では、北方領土の現状を「知らない」と回答する国民が4割を超えたという調査結果が内閣府から発表された。左傾教師に刷り込まれた学校で学び、以後は新聞・テレビのマス・メディアよりも、液晶画面で自分の見たい情報しか見ない世代が更に増加すれば、日本人はどこに漂着するのだろうか。

 最後に、日本人たる日本人育成の荒療治を提案『義務教育の民営化を断行して、JRや年金機構の例に倣って、不良・左傾教師を排除する』のは如何だろうか。