1972年に中国南部(黄州省)の洞窟で発見された20万年前のヒトの歯の化石が、これま考えられていた人類進化のどの系統にも属していないことが報じられた。
自分の認識では、人類は1974年にエチオピアで発見された318万年前の化石人骨(ルーシーと名付けられた)が全人類共通の祖先であり、その後人類は4つの系統に分かれ、3つの系統はアフリカに留まったものの、1つの系統が20万年前にアフリカを出て全世界に広がり、最後には南米のホーン岬に到達して人類の伝播・拡散を終えたと理解していた。しかしながら、身体的な特徴が著しく異なり、かつ、一定の特徴を持つ集団が一定の地域に密集していることから「ホンマに」とも感じていたが、冒頭に挙げた中国の化石がどの系統にも属さないことから、人類の起源は、もっと複雑であることが証明されたこととなり、今後の研究によっては学説(定説)が変更される可能性があるとも解説されている。というわけで、大急ぎでネットで勉強しようとしたが、基礎知識が全くないために人類の起源については理解できなかったので、新しい学説が出されて平易な解説が行われるまではルーシーを自分の祖先と思っていよう。昨日は地球から5500万光年離れたブラックホールを、本日は300万年前の人類の祖先を話題にしているが、その両者ともに関連知識が浅く理解するまでには至らない。また、それを知ることで自分が何かを得られるものでもなく、知識欲が満たされるほど理解もできないことを考えれば、居酒屋の話題作り・野次馬根性の見本であると感じるものである。ともあれ、現在の世界情勢を変えることもないであろう宇宙や人類の起源の解明に熱情を以て取り組む科学者には敬服を禁じ得ない。
自分は”謎は謎のままで良し”と考えるが、こんな行き当たりばったりの生き方では、人類や日本社会への貢献はおろか所属サークルでも役立っていないのは明白であり、若いうちから目標を定めて、学業に励み、半生をかけて努力する生き方が至高の生き方であろうと、反省しきりの2日間であった。松山恵子(お恵ちゃん)氏は、「お恵ちゃんのラップ」の中で、「・・・通夜の晩だけ褒められて、幕引くことになりそうだ・・・」と唄っているが、自分の来し方・行く末を考えれば、身に染みる一節である。もしも同様の感慨をお持ちの方がおられたら、聞いていただきたい一曲である。亡き松山恵子氏に〝合掌”