蓮舫議員が長男から「親離れ宣言」とも取れる動画を公開された。
長男(23歳)は、アイドルグループのメンバーとして芸能活動をしているが、動画での発言を要約すると「母の知名度で様々なメディアに取り上げてもらったが、母を傷つけないことだけを考えていた。その結果、何時まで母の目を気にして過ごす人生なのかと自問するに至り、今後は母親のことを気にして生きるのを止め、政治にも関心を持ち、仮に母と意見が食い違ったとしても自分の意見は曲げないつもり」と宣言したと報じられている。
寒村に育ち、学校教育終了後は否応もない親離れを当然とした境遇・時代を送った自分としては、23歳の親離れ宣言は遅すぎるようにも感じられるが、時代背景や七光りが利用できる階層であれば驚天動地の事柄であるのだろう。しかしながら、七光りに頼らず自分の足で立つという意気や良し、長男氏の飛躍・大成を願うところである。
蓮舫議員の政治活動に関しては全く評価しないながら、一女性として見るならば27年間議員活動や子育てに献身した夫と離婚した矢先に突き付けられた「親離れ宣言」、その両者ともに「肉食った報い」とする報道が多いものの、老後に待ち構える代表的な事例を短時日に味わうことになった成り行きには些かの同情を禁じ得ない思いがする。
蓮舫議員は、今国会でも総理の施政方針演説原稿の事前リークや、1国の総理に対する委員会での非礼な言動で脚光を浴びているが、この政治(国会)活動の行き過ぎに私生活の陰りが影響していたのであれば、議員としての判断力や適格性に関しては銀座豪遊など足元にも及ばないものになりかねない。
かねてから自分は、経綸の才無き蓮舫氏を「人寄せパンダ」「広告塔」と悪し様に書いてきたが、この傷と痛手が「痛みの解る政治家」「考える政治家」「他人の意見に耳を貸す政治家」に脱皮・変身の一助となればと思いたい。しかしながら、遠くには巴御前・北条政子、近くは福島瑞穂氏や土井たか子氏を観る限り、女子の「我こそ正義」という志操は中々に堅固であるように思える。頑固という言葉を女性の代名詞としてもおかしくない実情(我が家?)をみれば、この程度では蓮舫議員豹変の材料にもならないのかも知れないが。