駐車場を壊すだけでなく部屋に改造したり、本社の中二階を作るためには、現場の大工仕事だけでなく電気・給排水・空調設備や構造まで考えてきちんとした設計が必要なはずです。
とすると、東横インから請け負った建設会社や設計会社も、違法であることを知っていたはずです。
知り合いから聞いた話では、事件が発覚したときに東横インから提案を受けていた地主さんが心配になって自分の物件を確認したところ、案の定地主に提案した図面と建築確認申請の図面が違っていたそうです。
つまり「もったいないので気が変った」とかでなくて、確認申請前から建築基準法を守る気がない確信犯なわけで、そうなると設計会社や施工会社も同罪だと思います(下手をすると自分から働きかけていたりして・・・)
東横インの社長のような遵法意識のないワンマン社長は昔から沢山いましたし、今後とも沢山登場すると思いますが、請負う方に建設業の許可取り消しのような厳しいペナルティを課すことで、違法行為に歯止めをかけるほうが効果があると思います。
社長の豪邸や謝り方を非難するよりも、再発防止のために実効性ある方法を検討すべきではないでしょうか。
建設業法では、建築工事で1500万円未満の工事は建設業の許可が不要なので、後工事だけを専門の業者にまかせるという抜け道はあると思いますが、そうだとすれば、建設業法でなく建築基準法の罰則(これは「施工者」にも適用される)の適用という手もあるわけです。
それともやはり、施工業者の責任を問うと、個人住宅などまで問題が広がって困る、という配慮があるのかな・・・