一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

「ガールズ&パンツァー 劇場版」4DX

2016-03-20 | キネマ

予告通り、観に行ってきましたw

かなり面白かった。

もともと戦車の振動や砲弾の着弾・通過など4DXの機能に合っていたので期待していたのだが、脚本も当初から4DXを意識して作られたと思われるほど水しぶきやスモーク、匂い、さらにはシャボン玉(これはアニメ的にはお約束w)など4DXをフルに使っている。

また、アングルが戦車内の時と外から見るときの振動の違いや、機種ごとにも振動を違えているなど相当凝っている。


ストーリーもTVシリーズの総まとめとしての劇場編というすみわけができているし、次への布石も打っているところが心憎い。


どうせ見るならまずはTVシリーズからご覧になることをお勧めします。



「ガールズ&パンツァー 劇場版」劇場特報



完全ネタバレなので、既にご覧になった方か見る予定のない方へ

総統閣下は早速、ガルパン劇場版を観た様です。-ニコニコ動画


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『真田騒動』

2016-03-18 | 乱読日記

池波正太郎の『真田太平記』の前の中編を集めたもの。

久しぶりに大河ドラマを観ていて、なら『真田太平記』を読もうかと思ったが、池波正太郎はなじみがなかったのと、12巻というボリュームに腰が引けて(保管スペースとか)、まずは小手調べ。

時代的には徳川の世になり、真田信幸(幸村の兄)とそのあとの真田藩の話。

「真田丸」だと幸村中心でちょっと融通の利かない真面目な長男坊という描かれ方をしている信幸だが、ここでは真田一族を生き延びるために父弟と分かれて徳川方につき、治世に腕を振るった名君として描かれている。

そして、世が降るにつれ、世継ぎにも出来不出来が現れ、徳川からの賦役や天災で疲弊していく藩の姿が描かれる。
そこが逆に戦国の世と違い、派手ではないが様々なドラマのテーマになるのだろう。

さて、『真田太平記』どうするか。

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『データの見えざる手: ウエアラブルセンサが明かす人間・組織・社会の法則』

2016-03-16 | 乱読日記

自分が説明しても要領を得ないのでamazonの内容紹介から引用

日立製作所中央研究所で2006年に開発されたウエアラブルセンサ「ビジネス顕微鏡」による人間行動の研究が、 いま、人間・組織・社会の理解を根本から変えようとしている。
著者自身を含め、これまでのべ100万人日以上の行動を計測、その身体活動、位置情報、 センサを付けている人どうしの面会などを記録した「ヒューマンビッグデータ」が、 人間や社会に普遍的に見られる「法則」や「方程式」を次々と明らかにしているのである。
そのデータから明らかになる「法則」とはいかなるものか。 法則の理解は、私たちの生活や社会をどのように変えるのか。
世界を変えつつある新たなサイエンスの登場を、世界の第一人者が自ら綴る!

人間の身体活動をデータにとってみると、意外な法則性が見出される。
そして人間同士の関係、たとえば職場での情報伝達や売り場の店員の動きとの関係などが明らかになる。

興味深かったのが、「幸せ」の計測。

行動を起こした結果、成功したかが重要なのではない。行動を起こすこと自体が、人の幸せなのである。

人との共感や行動の積極性は人の「幸せ」を決めるものである。共感できたり、積極的だったりすると、その先に幸せが得られやすい、というのではない。共感できたり積極的に行動できたりすること自体が、人のハピネスの正体なのだ。

これは、成功(勝利・目標達成・自己実現etc.)しないと幸せになれないというドグマから自由になれるという意味で重要な指摘だと思う。

ビッグデータの解析は、ある状況と結果の因果を示すことはできるが、その機序ははっきりしないことが多いらしい。逆に、機序から類推する仮説検証型分析にはビッグデータ解析は向かないらしい。


ますますなんだかわからない方向に世の中が進んで行っているようだが、もともと未来や他人(や自分自身だって)よくわからないものなわけで、「ありのまま」を受け容れよう(結論に盲従するのではなく)、という姿勢は、かえって自分を楽にするかもしれない。

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『誰が「橋下徹」をつくったか ―大阪都構想とメディアの迷走』

2016-03-14 | 乱読日記

アメリカ大統領予備選でドナルド・トランプが躍進している。

今まで政治に取り残されてきた層の支持を得ていること、イデオロギーの一貫性よりは論点ごとに受けそうな結論を選んでいるところ、ツイッターの多用やメディアへの露出など、橋下徹と似ている--少なくとも類似点と相違点を分析するのは面白いのではないか--と思うのだが、それについて指摘しているマスコミはないように思える(あるのかもしれないが、大手メディアではないようだ)。


本書は、大阪府知事になってからの橋下徹に対してメディアがどういうスタンスをとってきたか、その結果メディアの側が橋下知事/市長を忖度するようになってしまったかを、関係者への取材をもとに検証している。

そこには、「怒鳴り返せば黙る」ようになってしまった「批判されたくない」メディアの姿勢、芸能人などの応援団が多く敵に回せない関西メディア、大阪には「政治部」がなく社会部が担当する体制、とりあえず数字が欲しいために政策でなく個人のキャラクター中心の番組作りになってしまうTVなど、さまざまな要因が重なり合っている。

いわば、橋下自身が視聴者の欲求を映すメディアでありつづけた、この6年間だった。


やはり、トランプの躍進と似ているように思うのだが、それは素人の短絡なのか。
それともメディアの自己規制--改憲をめぐる大阪維新と自民党の接近などの情勢も含めて--でもあるのだろうか?

 

 

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上村一夫×美女解体新書展

2016-03-13 | うろうろ歩き
弥生美術館で開催中のわが青春の「同棲時代」 上村一夫×美女解体新書展に行ってきた。

上村作品に登場する女性を中心にした展示。

そのほか、広告代理店時代のイラスト(アメリカンポップなタッチの絵!)や『ヤングコミック』の表紙のシリーズなど、劇画以外の作品や、阿久悠との交流、自作の中やドラマのちょい役で出演していた記録などもあり、充実していた。

今回のテーマと違い美女が主人公ではないが、『関東平野』に1コーナーがさかれていた--本人も一番好きな作品だったらしい--のも嬉しかった。


上村一夫の美女について「目の力」についての解説があったが、実は白目を見せる時の表情が、情念や恍惚や狂気を宿していて、いちばん怖いんだよな。

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『ホット・ファズ -俺たちスーパーポリスメン!-』

2016-03-04 | キネマ

勘弁してほしい邦題なのだが、面白い。

以下映画.comから引用

ジョージ・A・ロメロの「ゾンビ(原題:ドーン・オブ・ザ・デッド)」をパロディ化したホラーコメディ「ショーン・オブ・ザ・デッド」が絶賛され、カルト的人気を誇るイギリスの俊英エドガー・ライト監督が、同作の主演サイモン・ペッグらと再度タッグを組んで作り上げたアクションコメディ。平和な田舎に左遷されたエリート警官エンジェルは、そこで起こった不気味で残虐な事件の捜査を開始。しかし、村人たちは揃って能天気で、どこかおかしく……。

というように、警官物のコメディ。

登場人物のキャラクター造形が極端で、アクションシーンも他の映画のパロディが満載で楽しめる。

スプラッタがダメなかたには苦手なシーンがあるのでご注意を。

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『ゴーン・ガール』

2016-03-02 | キネマ

予告編が面白かったのだが遅ればせながら。

ネタバレをすると面白くないのであらすじを「映画.com」から引用

幸福な夫婦生活を送っていたニックとエイミー。しかし、結婚5周年の記念日にエイミーが失踪し、自宅のキッチンから大量の血痕が発見される。警察はアリバイが不自然なニックに疑いをかけ捜査を進めるが、メディアが事件を取り上げたことで、ニックは全米から疑いの目を向けられることとなる。

・・・ところが、と話は二転三転して面白いし、最初の大きな謎が解けてからの展開が、実は主題がそこにあったのか!とまた面白い。


ちょっと違った角度から、人生の幸せ、結婚生活とは、を考えさせる話でもあるが、好き嫌いが分かれるかも。
自分としては、ストーリーがちょっと盛り込み過ぎで、最後の方は無理がある感じがしたので、結末が未消化な感じがした。

面白いが、好みが分かれる映画だと思う。


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