一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

『ミスター・チャイナ』

2007-02-28 | 乱読日記

非常に面白い本でした。

扇情的なサブタイトル

「実録・中国に消えた投資マネー」

と、帯のコピー

そこは恐ろしき無法地帯だった!
うごめく大金、群がる投資家、
腐敗した共産党幹部、裏切りの連続・・・・・・。
ウォール街の投資家が体験した中国ビジネスの闇。

を無視しても読んだ甲斐がありました。(しかし、日本経済新聞社ってセンスないですね・・・)

著者はイギリス人で、アーサーアンダーセンの香港事務所のときに中国に興味を持ち、1980年代後半に中国の大学に留学します。その後アメリカ人のインベストメントバンカーと知り合い、中国投資のファンドの運用担当者として中国での合弁企業への投資と経営を行うことになります。

本書は中国への外国人投資の黎明期での著者の悪戦苦闘の物語です。 しかし、著者はかつ中国文化と中国人への敬意や愛情を持った、金融の世界の外のイギリス人で、当時の改革開放路線の初期の中国人の思考・行動様式とともにアメリカの投資家の思考・行動様式をともに客観的に見る目を持っています。

上のコピーのように決して外国人投資家の目から中国市場を「闇」と一方的に切り捨てたりはしていません(このコピーを書いた人は中身を読んだのでしょうか?)。
逆に著者はアメリカの投資家の、何でもビジネススクールのケーススタディどおりに行くはずだという行動様式や、悪いニュースを受けたときの投資家達の反応を、脇から冷静に見ています。
中国投資ビジネスの実態とともにアメリカの投資銀行家の実態も垣間見ることができる(=「あるある、こんなこと!」といろんなところでにやっとできる)、そこが本書の一番の魅力だと思います。


ぜひ、お勧めです。



ここまでで本書を読んでみようと思われた方は、以下は飛ばしていただきたいのですが、終章に著者のスタンスがあらわれた文章がありますので、ちょっと長いですが引用します。




この新たな経済成長(注、2000年以降の)のおかげで、外国投資家の間には、しばらく第二の投資ブームが続きそうである。彼らは最初の十年で何十億ドルも失ったが、いまだに投資を続けている。わたし自身は、かつて抱いていた中国に対するイメージを全て撤回して、中国から学びなおす必要を痛感していたが、いまだに多くの投資家は、いつかは中国も自分たちと同じ視点で世界を見るようになり、「道理がわかる」ようになり、ビジネススクールで学んだ例のとおりになると思っている。中国は、継続的に、驚異的な速度で世界へ向けて開放を進めていくだろう。しかし、中国という国は、これからも常に、世界の歴史における自分たちの場所というものを強く意識せずにはいられないはずだ。これまで以上に複雑な国として、これまで以上に「中華思想」を強め、過去の歴史とつながっていくだろう。そして、国際電気通信協定を「アメリカ式手法の勝利」と称したアメリカ通商代表部のシャーリーン・バーシェフスキーのような訪問者が思うほど簡単に、体制に従うことはないはずだ。それもやがてわかることだ。








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『ヒラリーとライス アメリカを動かす女たちの素顔』

2007-02-27 | 乱読日記

最近は何かと「お手軽出版」ブームで、タイトルを見ただけで中身がわかってしまうような粗製乱造の新書が多いのですが、この本はけっこう面白かったです。

著者はあとがきで

昔から、男性読者に向けたビジネス雑誌が定期的に組む企画、「あなたは信長タイプか、秀吉タイプか、家康タイプか」といった特集に興味を持っていた。

だったら、女性にも、そういったお手本があってもいいのに、と思っていた。

と本書の執筆動機を語っています。
確かに女性がキャリアを積むに当たってのロールモデルは意外と少なく、日本では緒方貞子さんのような超先輩では実感がわかない、というところがあるのでしょう。

著者自身はテーマの二人と会ったこともなく、自伝や評伝、その他入手できる資料をベースにして書いています。
逆にそれだけに、一般人(キャリアを積もうとする女性)の視点からの切り口が新鮮に思えます。
特に男としては、対象の分析以上に、著者の問題意識・問いの立て方のほうが参考になる部分が多かったです。

最短距離を走ってきたライスと、寄り道をしてきたヒラリーの人生を丹念に追うとともに、性格や物事への対し方の比較は面白いものがあります。

"I'm in"という出馬宣言が話題になったヒラリーですが、この本を読むと確かに昔からスピーチの名手であった彼女を知ることができます。

また、著者が「精密機械」と評したライスの最短距離で登りつめるスタイルも、人生ののモデルとしてはひとつの最高峰ではあります。

これに匹敵するのは性別と、人種差別がない国という違いと、そして「努力をするかしないか」という最大の違いを無視すれば、島耕作くらいではないでしょうか。


ちょっとした時間があればすぐ読める読みやすい本ですのでお勧めです。






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『「小泉規制改革」を利権にした男 宮内義彦』

2007-02-26 | 乱読日記
書名ほどは暴露・告発風でなく、1996年に行政改革委員会規制緩和小委員会座長に就任して以来昨年まで規制緩和推進の委員会のトップにいた宮内義彦氏と規制緩和の波に乗って事業を展開してきたオリックスの成長の関係を比較的冷静に概観した本です。

逆に言うと、今までの経緯をうまくまとめてはいるのですが、いまひとつつっこみが足りないようにも感じました。

オリックスは確かに規制緩和された分野があると真っ先に進出してきたわけですが、それが本業の拡大には寄与したかもしれませんが(本書にもあるように)新規事業がすべて成功しているわけでもない印象もあり、オリックスが「インサイダーとしてのアドバンテージ」を得たのか、単に当たらし物好きの経営者だったのか(立場上・スタイル上進出せざるを得なかった?)、というあたりがいまひとつはっきりしませんでした。


個人的には

1991年に第三次行政改革推進委員会「豊かなくらし部会」委員以降政府委員として食い込み、のぼりつめることがことができたのか。そこにはリース事業の所管官庁(で、許認可権を比較的持たなかった)通産省との蜜月関係があったのではないか--ノンバンクのCP発行を認めさせたとか、その後のM&Aの推進などは、政策官庁への脱皮(というかあたらしいショバ)を探していた通産省(経産省)の後押しがあったんじゃないだろうか。
とか
敵の敵は味方じゃないですが「反大蔵(金融庁・財務省)」という点で日銀プロパーの福井総裁や経産省の村上氏との接点ができたのではないか。そこと小泉政権、竹中チームとは利害が一致したのか主義主張が一致したのか。
とか
2005年初頭からリース会計・税制の見直し論議が復活した(これはオリックスにとって影響が甚大)のは、大蔵省・財務省側の巻き返しが始まったのか。
とか
結局小泉政権(小泉総理のエネルギー自体も?)は2005年の総選挙の勝利と郵政改革法案の成立がピークで、その後のライブドアや村上ファンド問題などは潮目の転換を象徴する出来事だったのではないか。

とか、そのへんのところを掘り下げてほしかったです。


改めて考えると、小泉首相は総選挙の大勝と郵政改革法案可決直後に2006年で辞任することを表明しましたが、ブームのピークだったということを一番わかっていたのが彼だったのかもしれませんね。


(追記)
オリックスと宮内さんについては、以前こんなエントリを書いてました。
宮内さん(オリックス)のイメージってそんなに良かったんだ、という話。








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『16ブロック』『ザ・センチネル 陰謀の星条旗』

2007-02-25 | キネマ
先週はなにかと不運が続いていたので、気楽に楽しめそうな映画を観ました。

『16ブロック』は「ブロックス」じゃないのかな(『12モンキーズ』とか『15ミニッツ』とかあるのにねぇ)とか後者はサブタイトルはいらないよねとか思いながらも、結論から言えば期待通り肩が凝らずに楽しめる作品でした。


『16ブロック』は「ダイ・ハード」のシリーズにしてもよかったんじゃないかと思ったのですが、配給会社の問題とか版権の問題とかあったんでしょうか。
また、最近のDVDによくある「もうひとつのエンディング」というのも観てみたのですが、僕は本編のほうがよかったです。


『ザ・センチネル』も予告編を観るだけでは「24」シリーズの番外編のような感じだったのですが、脚本はそれなりに練れていました。ただ犯人の動機が最後まではっきりしなかったのですが、娯楽作品なんだからこだわらない、というところでしょうか。
ハリウッド映画は最近「敵」や「悪者」を見つけるのに苦労しているようです。

この作品、マイケル・ダグラスとキーファー・サザーランドという二世俳優の競演なのですが、二世ならシークレットサービスの役でなくホワイトハウスの中に入るのが現在のアメリカのスタイルでは?などと余計な突込みを入れたくなってしまいました。















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英語に「魔球」はない?

2007-02-24 | よしなしごと

マンガについてのろじゃあさんのエントリにコメントしていて思ったことです。

日本の野球マンガには『巨人の星』の「大リーグボール」や『アストロ球団』の「スカイラブ投法」など主人公が「魔球」を投げるというパターンが古くからありました(wikipediaが(異常にw)詳しいです。)

「魔球」は要するに変化球の一種で、現実的にはありえないような変化をして打者は手も足も出ない、という類のものです。これに対抗する打者も、非現実的な打法(『アストロ球団』の「ジャコビニ流星打法」など)で対抗します。
魔球を開発し、それに対抗する打法が開発され、と話の展開がRPG風に作れるために、連載マンガとしてはいい手法だったのかもしれません(とか言いながら昔はドキドキして読んでいたものですがw) 。

なので、この「魔球」という概念は日本独自のものなのではないか、とふと思った次第。


松坂投手がアメリカで魔球を投げると話題になって(いると話題になって)いるのですが、松坂大輔:謎の魔球 ジャイロボールなどを読んでも

米国人記者がマイクを取り「あなたはジャイロボールという変化球を投げると聞いていが、どんなボールなのか。投げるつもりはあるのか」と質問した。

というように、アメリカ人は「ジャイロボール」(という変化球の一種)を投げる、という風に理解しているようです。

おそらく「極端に変化して打つことが困難な変化球」を総称する言葉はないのではないでしょうか。

ちなみにWebでの自動翻訳で「魔球」と入れてみると

Yahoo,infoseek:Diabolical pitch(それじゃ「悪魔的投球」。「魔法のような変化球」という感じの言葉がほしかったですね)
Excite:Tama (何だコリャ)
Babel Fish:Demon sphere(「悪魔の球体」じゃ、棲家になってしまう)
nifty,livedoor 翻訳できず

という結果になりました。

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やはり野に置け蓮華草?

2007-02-24 | 法律・裁判・弁護士

 弁護士の採用、企業の9割「予定なし」・日弁連調査 (2007年2月22日 日本経済新聞)や<弁護士就職難>企業や省庁など採用予定低調 日弁連初調査 (2007年2月22日 毎日新聞)などの記事に関連して toshiさんが「弁護士と企業との期待ギャップ」、ろじゃあさんが「弁護士先生の就職難?・・・toshiさんの問題提起を読んで」というエントリを書かれています。

私も遅ればせながら感想を書いたのですが、だらだらと長くなってしまいましたのでかいつまんで言うと、

企業内弁護士の採用というのも採用一般と同様雇用側と就業側の(業務内容、行為規範、待遇、能力などを要素とする)需給関係で決まるので、増やそうと思って増えるものではないのではないか。
弁護士の増加に伴う就業難というのがあるとしたら、それも需給関係によるもので、日弁連が弁護士有資格者の就業という個人の経済活動まで面倒を見ようといういのであれば、それは弁護士自治の中で解決すべき問題なのではないか。

ということです(うわっ、短くするとすごく刺激的になっちゃいますね(汗))。


お時間のある方は、以下をごらんください


1.「立ち位置」の問題

ろじゃあさんの指摘されている「企業内弁護士」の「立ち位置」についての問題意識は私も同感です。
そもそも「企業内弁護士」は弁護士としての職業倫理や弁護士自治と企業との雇用関係・指揮命令とがどういう関係にあるかがいまひとつよくわかりません。
日弁連のHPを見ると、弁護士自治について 

弁護士が、その使命である人権擁護と社会正義を実現するためには、いかなる権力にも屈することなく、自由独立でなければなりません。そのため、日弁連には、完全な自治権が認められています。弁護士の資格審査、登録手続は日弁連自身が行い、日弁連の組織・運営に関する会則を自ら定めることができ、弁護士に対する懲戒は、弁護士会と日弁連によって行われます。弁護士会と日弁連の財政は、そのほとんど全てを会員の会費によって賄っています。  

このように、弁護士に対する指導監督は、日弁連と弁護士会のみが行うことから、弁護士になると、各地にあるいずれかの弁護士会の会員となり、かつ当然に日弁連の会員にもなることとされているのです。

とあります。  

話を整理すると、「司法修習修了者で弁護士登録をしていないサラリーマン」というカテゴリーもあるとは思うのですが(実際にいるかどうかは知りませんがたとえば「製薬会社に勤務する医師国家試験を通った従業員」のような人)。こういう人々の就職問題は「弁護士の就職」の話でなく「弁護士資格を持った人の就職」という一般の人の就職の話と同じ話だと思います(この部分の問題意識については後述します)。

今回あえて日弁連がアンケートをした、ということは、弁護士登録をしたうえで企業と雇用契約を結ぼうというカテゴリーの人(以下では「企業内弁護士」はこの意味で使います)を増やそうという意識があるように思われます。

このような「企業内弁護士」は上の弁護士自治と企業との雇用契約との関係でどのような行動規範に沿って仕事をするのでしょうか。なんとなくそこにコンフリクトがあるような感じもします。


2.弁護士側と企業側のニーズはマッチするか

この「立ち位置」の問題が解決されたとして、企業側で「企業内弁護士」に対して期待するものは何でしょうか。

toshiさんの  

(企業内弁護士としての素養として)企業が知りたいのは、単に弁護士の資格というよりも普通に「人柄半分、能力半分」だと思います。・・・(中略)・・・あえていえば、「なんかおかしいんじゃないの?」といった問題をみつけだす「勘」とか、人を説得できるだけの事実を確定したり分析したりできる技術だとか、紛争解決策を自ら提案できるようなプレゼン能力

というご指摘(これは正鵠を得ていると思います)に加え、新たな仕組みを作り上げる発想・構想力などをお持ちの方だとなおうれしいですね(と自分のことを棚にあげて言いますw)。  

ただ問題はtoshiさんも指摘されているように、そのような脂の乗った若手・中堅の弁護士が企業内弁護士になってくれるか、というそもそもの問題があると思います。
弁護士としてのキャリアを積む一環として企業内弁護士になるのであれば、やはり弁護士では経験できないような面白い仕事(たとえば特定の分野の知的財産権とか、新興国への投資とか、M&Aとか、ストラクチャード・ファイナンスとかですかね)が継続的にないと、優秀な人は来てくれないよのではないでしょうか。

一方、そういう弁護士にとって面白い仕事が少ない(大半の)企業にとっては、「それでも仕方がない」という(失礼ながら)あまり優秀でない弁護士と雇用契約を結んでしまうことの懸念があります。
一旦雇用してしまうと容易に解雇するわけにも行きませんし、他の部署で活躍してもらうことも現実的ではありません。また、当初は機能していたとしても、勤続年数が長くなりその人が「権威」として専横をふるうようなことになると、弁護士でもあるだけに社内のチェックがきかなくなるおそれもあります。

そう考えると、「弁護士にとっても魅力的な案件を多数手がける企業が、弁護士と一定期間の有期雇用契約を結ぶ」というような形でのマッチングあたりが現実的なのではないかと思います。  
でもこれだったらどこかの事務所から若手・中堅クラスを出向してもらうのと同じですし、そのほうが簡単ですよね。  

弁護士を「採用」する企業が少ないのは、このような事情があるのではないかと思います。


3.企業内弁護士の採用は日弁連が心配すべきことなのか

これは業界の実情を知らない者の誤解かもしれませんが、資格者の団体が有資格者の就職を心配する、というのは弁護士業界特有なのではないでしょうか。 
公認会計士協会とか日本医師会とかはそこまでの配慮をしていると聞いたことはありません。
保有する資格を使うか否かも含め、どういう職業を選ぶかは個人の問題のはずです。

一方、上にあるように弁護士には「その使命である人権擁護と社会正義を実現するために・・・日弁連には、完全な自治権が認められ」「弁護士に対する指導監督は、日弁連と弁護士会のみが行う」という特殊性があるので、「弁護士(=自ら開業または事務所に就職した後の資格者)」の面倒だけでなく「弁護士資格を持った未就業者」全員の就職を面倒を見る必要があるのかもしれません。
職にあぶれて悪事に手を出したり反社会的勢力(の裁判を受ける権利以外の犯罪行為に)加担する人が増えるのは望ましくないでしょうから。

ただそれは、弁護士登録の際の審査(というのはあるんでしょうか)や懲戒というそれこそ弁護士自治の中でチェックできるはずです。
また、有資格者は全員弁護士として就業させるべきだ、という価値判断があるならば、就職できない修了者が出ないように弁護士事務所に採用を働きかけるとか、就職できなかった弁護士は弁護士会が一定の収入を保証したうえで弁護士事務所に派遣して経験を積ませる、などの互助努力が必要なのではないでしょうか。
また、問題が絶対数の増加でなく都市部への弁護士事務所や就業希望の集中であるとしたら、日弁連が都市圏の弁護士に一定期間地方での活動を義務付けたりすればいいように思います。


「司法試験合格者が増えるが一般企業が採用しないので就職にあぶれる修了者が増える」といわれると、なんか民間企業が困っている人を助けない、と言われているような気もしてしまいます。でも、困っている人を助けるのは本来弁護士さんの仕事ですよね(あ、経済的に助けるのは仕事じゃないか・・・)。


結局、増加する司法試験合格者に対して弁護士業がどう対応していくかについては、職業独占が法律で認められている以上、弁護士自治のなかで解決するしかないように思います(弁護士事務所の採用数の縮小が、国民の裁判を受ける権利を阻害する程度に既得権益擁護に走れば、職業独占自体が国民に問われるわけで、そこには一定の抑止は働くと思われます)。

もし、現在の計画の合格者数が市場に対して多すぎるのであれば、逆に司法修習を終わっても弁護士事務所に就職できない可能性があることを明言し、

司法試験受験者の減少→合格者数を維持した場合のレベルの低下→修習修了者の未就職の増加→制度の見直し

というような市場メカニズムのなかで調整していく方がいいのではないでしょうか。


あ、上の新聞記事はそういうアドバルーンだったのかな・・・

 

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サッポロホールディングス(その2)

2007-02-23 | M&A
ニュースの流れに遅れている上に、あまり整理がされてないのですが、
サッポロHD、新買収防衛策導入へ・株主総会で承認諮る
(2007年2月16日 日本経済新聞)
に関しての雑感です(サッポロのリリースはこちら参照)。

もともとサッポロは昨年取締役会決議により買収防衛策導入をしたのですが、今回スティール・パートナーズ側から買受意向表明とともに株主総会決議による当該買収防衛策の廃止の提案をうけ(参照)、自らも定時株主総会において新たな買収防衛策を株主総会決議により導入することにしたものです(スティール社の買付けに関しては従来の防衛策が適用されます)。

もともと買収防衛策の導入に株主総会決議が必要か、という議論がありました。
会社法では「取締役会設置会社においては、株主総会は、この法律に規定する事項及び定款で定めた事項に限り、決議をすることができる。」(295条2項)とあり、(ざくっと言えば)定款変更により買収防衛策を定める以外の買収防衛策導入についての株主総会決議は法律的には意味がないのではないか、というものです。

一方で、上の日経記事にもあるように「防衛策については株主総会に諮るべきとの最近の社会的潮流」もあり、総会決議をする企業も増えています。

サッポロもその流れに配慮したのでしょうが、その行為自体が現在の買収防衛策の正当性を減じることにならないのでしょうか。

また、買収防衛策を総会決議で導入する会社に機共通する話でもありますが、スティール側が買収防衛策の廃止について株主提案権を行使した場合、サッポロは自ら総会の決議事項にした以上はスティール社の提案を不適法な議案とすることはできないように思います。

そうすると他に法律・定款で定める株主総会決議事項でない株主提案(たとえば「アサヒビールと企業提携交渉をすべし」とか)がなされたときに、その提案を不適法な提案として総会議案に取り上げないことができるのか(=どこで線引きをするのか)という問題に突き当たるのではないのでしょうか。


何でも念のため株主総会決議をしておく、というのは両刃の剣になってしまうような感じもします。

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サッポロホールディングス

2007-02-22 | M&A
僕は、ビールは(プレミアムタイプのを除けば)サッポロの黒ラベルが一番好きなので、サッポロホールディングスの件はちょっと心配しながら見ているのですが、スティール・パートナーズがホワイトナイトへの売り抜けを狙っているという説に対してはそれだけじゃないだろう・・・と思っていたら、

再送:〔アングル〕 サッポロ<2501.T>のホワイトナイトに「不動産」浮上、恵比寿ガーデンに魅力
(2007年 02月 21日 水曜日 17:03 JST ロイター)


この記事で大筋は書かれてしまっていたので、あとは備忘録


1.スティール・パートナーズの算盤勘定

サッポロ・ホールディングスの06/12期の決算短信をみる、土地簿価はわずか713億と土地の含み益は相当あるようです。
余談ですが「建物及び構築物」が4026億で(こっちは05/12期の有価証券報告書の数字ですが)うち恵比寿ガーデンプレイスが05年末で1338億を占め、工場は8箇所合計でも404億にすぎません。いかに恵比寿ガーデンプレイスの投資が大きかったかがわかります。でも償却負担に耐えてきたので、今や利益を下支えしてくれる存在になったわけですね(逆に言えば目をつけられやすくなったとも言えますが)。
また、有利子負債は2000億円程度なので、TOB後に非上場にしてしまい、不動産を切り売りするというシナリオはかけそうです。

さらにビール部門も日本進出を狙う外国のビール会社にはのれんつきで高く売れるわけで、そうすると900円近くのTOB価格でも十分ペイするのかもしれません。

スティールパートナーズは、上の記事にあった「バンカーのアイデアレベルの提案」を上回るようなどんなプランを持っているのでしょうか。


2.不動産会社がホワイトナイト?

でも、上の記事の見出しのように不動産会社が「ホワイトナイト」になるというのはちょっと疑問です。
確かに買収合戦に名乗りを上げる会社はあるかもしれませんが、結局不動産会社は不動産を手に入れたいわけで、買収後は不動産部門の分社などを求めるはずです。
結局「非上場のビール専業会社」が残るわけで、不動産会社としては手に余るので、MBOしないと誰かに売っちゃうそ、などということになりそうです。
これじゃあ「ホワイトナイト」ではないですよね。

恵比寿ガーデンプレイスの大テナントで、かつ不動産ファンドを持つモルスタあたりが考えそうなことではありますが・・・


3.国内同業者の支援と独禁法

素朴な疑問なのですが、アサヒやキリンがホワイトナイトとして名乗り出た場合に、独占禁止法上の問題はないのでしょうか。

2006年上期のシェアだと
 キリン 37.6%
 アサヒ 37.3%
 サッポロ 13.1%
 サントリー 11.2%
となっており、アサヒ+サッポロで50%を超えてしまいますがもともと寡占状態に変わりがなければいいのでしょうかね。


4.サッポロの台所事情

一方でサッポロ側は2006年6月末時点で、短期借入金および1年内償還社債が1040億円もあり、これらのリファイナンスは大丈夫なのでしょうか。利益は出ているし資産の含み益もあるのですが、スプレッドがあがったりすると利益額があまり大きくないのでけっこう影響があるかもしれませんね。

銀行としても、このままサッポロが自立路線にこだわってビール事業がジリ貧になるのも好ましくないでしょうから、企業再編や資産売却を支持する方に回るかもしれませんね。

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NHKの雇用構造

2007-02-21 | よしなしごと
NHK関連団体、取材の個人情報など130人分流出
(2007年2月16日(金)19:14 読売新聞)

いささか旧聞に属する話であり、ネット上では「エロ日記」の流出だとかそれを掲載したサイトへのNHKの閉鎖要求だとかが話題になっているようです。

NHKとしてはリリースにあるように「『日本の、これから~“団塊”大量退職へ』の取材制作業務の一部をNHKが委託している、(株)NHK情報ネットワークの社員」の行為と整理しています。

ただ、ネットを見ると、このディレクターは「NHKのディレクター」を名乗っていたようで、「取材制作業務の一部を委託」でなく実際はNHKの仕事そのものをやっていたように見えます。

「あるある大事典」でもそうだったのですが、テレビ業界の番組制作は下請けの重層構造で成立っていて、そこに捏造とか不正の温床になりやすいわけですが、今回は関連会社(「NHK」を名乗っているのだから資本関係はあるのでしょう)に下請に出しているというあたり、より根が深いように思います。


・費用を節減するために関係会社に業務委託しているとすると、その関係会社は人件費削減のための単なる雇用の受皿であって偽装請負(正確には職業安定法で禁止されている労働者供給事業?)にあたるんじゃないか。
・発注先が固定しているとコスト削減にならないのではないか。
・関係会社がNHKの仕事しかしていないとするなら、関係会社の本部経費とか役員報酬は無駄なコストであって、要は天下り先の確保をお手盛りでやっているんじゃないか。
・関係会社がディレクターの仕事までしているのなら、そもそもNHKの従業員の仕事は何なのか(=極端に言えば関係会社を統合して人員と人件費を削減することができるのではないか)。

というあたりの疑問が山ほど浮かびますが、そのへんはマスコミもあまりつっこまないですね。

「相身互い」ということなんでしょうか。
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大塚についての昔話

2007-02-20 | 自分のこと
昔話ついでに大塚の話を少々。

今ではお隣の池袋とは比べるべくもないのですが、戦前は閑散としていた池袋とは違い、駅前に白木屋デパートがあり三業地(もはや言葉の由来をご存知ない方も多いでしょうからこちらをご参照)も擁する立派な繁華街だったようです。
(詳しくは大塚の発展の歴史参照)

白木屋デパートは僕が生まれたときには既になかった(建物自体も残っていなかったので空襲で焼けてしまったのでしょうか?)ですが、三業地はその名残を残していました。今でも庶民派イメージの大塚に似合わず(失礼!)ちょいと高級なお店があったりしますし、通りの名称としては今も残っています。

また、僕の子供の頃は鈴本亭という寄席(上野鈴本亭との関係は不明)が「鈴本キネマ」という映画館に変わっていて、よくゴジラなどの怪獣映画を観に行ったものです。

このように昔栄えていたのは駅の南口の方で、北口は戦後ひらけたところらしく、妙な勢いに溢れていました。


子供の頃大塚で有名だったのは「おおつかぁ~ かどま~ん」というナレーションとビルの上に原寸大の金閣寺が載っている(参照)という「角萬」という結婚式場で、大塚に住んでいるというと必ず引き合いに出されて恥ずかしい思いをしたものです。

中学に上がったくらいからは(これもCMが有名だった)「キャバレーロンドン」などの風俗店が増え始め、妖しい雰囲気をかもし出し始めました。

世界チャンピオンまで輩出した角海老宝石ボクシングジムも、元はト○コ風呂(当時)と宝石鑑別商(前者のほうが本業?)で、いきなりボクシングジムを始めたときは、地元でも驚かれました。

そんな町なのでやはり地元にはヤ○ザがいました。
当時は広域暴力団の支配下というよりは、地元に根付いたこわもての人たちという感じで、地元民が迷惑をかけられたという話はあまり聞きませんでした。
しかし、床屋に行くと奥にテレビつきのVIPブースがあって、店の前に高級車と若い衆が停まっているとVIP散髪中のサインだったり(さすがにそういうときは遠慮します)、雀荘に行くと、なにかまともじゃない理由で怪我をしたとおぼしきお兄さんが足を引きずりながらお茶を出してくれたりと、たまにドキドキすることはありました。

また、大塚駅の北口側は密集した住宅地で、さらに奥には安アパートがひしめいていました(池袋との間の東池袋1~3丁目地区は住宅密集により震災時の火災の危険が都内で最も高い地区と言われていたように思います)。
山手線の駅から徒歩圏でしかも家賃が安いためか、そこには売れない芸人や噺家の卵などがけっこう住んでいました。
我が家の近所にはゴレンジャーのモモレンジャーの中に入っている人(スタントマン)が住んでいましたね。

そういえば、中学生のときに日本選手権を制して以降女子柔道界のホープだった山口香さんも大塚出身で、ウチの前が通学路なのか時折見かけました。


現在の北口は再開発のビルが建ってきれいになり、隔世の感があります。
周辺にもマンションが建っています。
ただ、商店街は昔あった魚屋とか八百屋などの個人商店はほとんどなくなり、コンビニなどにかわってしまっているところが残念でした。
一方で昔から居酒屋は多く、中には通好みの有名店もありますが、最近は焼肉・韓国料理やエスニック、それもビルマ料理とか妙にピンポイントな店も増えてきているようです。


いつまでも「レトロでキッチュでちょっと怪しい町」でいつづけてほしい、というのが私の個人的な願いなのですが・・・
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上村一夫『関東平野』

2007-02-19 | 乱読日記
昨日の立美堂つながりでマンガの話を取り上げようとするとキリがなくなってしまうのですが、何か一冊取り上げるとしたら、上村一夫の『関東平野』だと思います。

これはジャンル的には「劇画」(今も言うのかな?)にあたります。
作者の上村一夫は「昭和の絵師」と異名をとった人で、独特のタッチで描く女性の画(参照)で劇画ファンの間では有名な作家です。
昔由美かおるの主演で話題になった『同棲時代』(子供の頃の僕でも名前だけは記憶があります)の原作者としても有名です。

実はこの本を読んだ動機はかなり不純です。
当時はAVはおろか上質なエロ本などもなく、中高生にとっては専門のエロ劇画(ただ、これは置いている書店が限られてました)や濡れ場の多い大人向けの劇画はなかなか魅力的な存在でした。

この本を手に取ったのは高校生の頃は、『同棲時代』の作者の本だから・・・などという不純なものだったと思います。

話は自伝的な話で、終戦直後の千葉県の片田舎で育った作者と幼馴染の銀子という女の子の格好をした男の子を中心に、戦後の混乱期の欲望をストレートに出した人間模様を描いています。

読んでいて風景の画の美しさと、そこでの人間模様の業の深さ、そしてそれを美しく描いてしまう力量に圧倒された記憶があります。

上村一夫は45歳で夭折してしまいましたが、昨年没後20周年記念で復刻版が出たと知り、思わず購入してしまいました。


今読むと改めて味わいの深い作品です。


PS 
wikipediaをみると『寄生獣』の岩明均は上村一夫のアシスタントだったそうです。

また、オフィシャルサイト(没後20年でコンテンツが人気があるところがすごい)を見ると「寺内貫太郎一家2」のタイトルバックを手がけていて、本人も酔っ払いの役で出ていたんですね。
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さらば立美堂

2007-02-18 | 自分のこと
昨日の葬儀の帰り道。
町屋は唯一残った都電荒川線が通っています。

私が小さい頃の家の最寄り駅はJR(当時は国鉄w)大塚近くの荒川線の停留所でした。
懐かしくなって都電で行くことにしました。


荒川線はそのほとんどが専用軌道なので廃線を免れた線ですが、地元の人の足としてかなり利用されているようです。町屋から王子までは座席はほぼ満席でした。

社内には車椅子の方が2名ほどいました。
改めて注意してみると、路面電車はホームとの段差がなく、ホームと地上の間も50cmくらいしか高低差がないので緩やかなスロープになっている、いわば完全バリアフリーの交通機関なんですね。

また、車内アナウンスで知ったのですが荒川線の定期券は使用者の指定がなく、持参人なら誰でも使用できるそうです。こんな工夫も利用者増に役立っているのかもしれません。



昔の最寄り駅で下車


街の風景はかなり変わっていましたが、銭湯がまだ残っていたのには驚きました。
昔よく出前を取った蕎麦屋もありました。


そこから商店街に出て訪ねたのが一件の本屋さん「立美堂」



ここは僕が子供の頃、毎日のように通ってはマンガを立ち読みしていたところでした。

矢吹丈が真っ白な灰になったのを見届けたのも、がきデカの練馬変態クラブの振り付けを覚え、マカロニほうれん荘の爆発力などを目の当たりにしたのもこの本屋です。

昔はこの半分の間口の狭い店で、そこで2,3時間も立ち読みをしていたら、店員のお兄さんが「椅子貸してやろうか?」と暖かい声をかけられたこともあります。
ホントに毎日といっていいくらい通いつめ、マンガの棚は少女マンガを除いてほぼ読破し、新入荷本も片端から読んでいました。
鷹揚な時代と鷹揚な本屋さんでした(でも店名は「立見堂」ではないですよ)。


先日雑誌「散歩の達人」で大塚が(巣鴨・駒込とともに)特集されているのをぱらぱらとめくったらこの店が取り上げられていて、しかも3月で閉店するとのこと。
閉店前に一度行かなければと思っていました。

店に入ると、当時椅子を勧めてくれたお兄さん(オーナーだったんですね)と会うことができました。30年ぶりなので当然歳はとっていましたが、面影とポニーテールの髪型はそのままでした。

懐かしのマンガコーナーをのぞくと、閉店間際だからかもしれませんが、最近の店には珍しく漫画本に立ち読み防止のシュリンクをかけていないあたり、昔のままだなぁと懐かしく思いました。

本を1冊買ってレジで立ち話。
やはり小さい書店は経営が難しいようで、これかれは図書館などへの配達をメインにして店はたたむことにしたそうです。
「閉店間際なので在庫が少なくてすみませんね」と謝られて、こちらが恐縮してしまいました。
子供のころにお世話になったお礼をして、昔の間口の狭い店の思い出話などを少し。40年の歴史があるそうで、僕の知っている店も最初の店から移転したものだったとはじめて知りました。

3月15日が閉店ということなのでそれまでにもう一度は足を運ぼうと思います。
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お葬式

2007-02-17 | よしなしごと
今日は小学校の担任の先生の告別式に参列。

といっても僕の担任のときが定年直前だった方なので享年95歳の大往生です。

クラス会に数年前にお呼びしたときに「こういうのは毎年やると長続きしないから、2年にいっぺんくらいがいいんだよ」と当時90歳くらいの先生に言われて一同感心したことがありました。
年賀状でまだまだお元気なご様子で、白寿の会を楽しみにされていたとのことでした。

ご冥福をお祈りします。



さて、式場は町屋斎場。20年くらい前に来たときは、コンクリの壁に囲われていて、反対側も京成線の高架線という殺風景さで、いかにも暗い雰囲気の場所でした。
ところが今日行ってみると、建物はきれいに建てかえられ、植栽も多く、明るい雰囲気に生まれ変わっていました。
最近「セレモニアホール」などと銘打ったビル型の葬祭場が増えていますが、斎場もイメージ向上に努めているようです。

もともと昔は土葬もけっこう行われていて、墓地も家の裏とか集落の片隅にあったりしたわけで「火葬場」として「死」にまつわる作業を集約して日常生活から切り離したことで、嫌悪施設などと言われることになってしまったのかもしれません。

建築士の話では斎場というのは結構やりがいのある仕事のようです。
確かに意匠面では全体の雰囲気を明るくしながらも厳かな雰囲気が求められますし、祭壇、火葬施設、お清め会場、駐車場とそれを結ぶ動線を効率よく設計する必要もあります。
改めて見ると、街灯などもけっこう凝った作りになっています。

一方で技術改良も進んでいて、最近は火葬施設の処理能力があがり、時間が相当短縮されているそうです。
需要増に伴い処理件数をあげる必要があるのでしょう。
なので最近は「お清め」も料理などあまり出ずに茶菓子程度だとか・・・

寝台車(霊柩車)も和風(「宮型」というらし)だけでなく、洋風のものも見られるようになりました。
今日はじめて見たのが新型のキャデラックをベースにしたもの。
もともと現在の新型のキャデラックは重厚感というよりはロボットを思わせる前衛的なデザインなのですが、ストレッチ・リムジンのようにボディーを長くして見事な押し出しの寝台車に仕上がっています。
こちらにある「キャデラック」の2番目と3番目。写真は横と後ろですが、前からの姿がかっこいいです)

僕の葬式は祭壇なぞは粗末でいいので、最後に乗る車(厳密に言えば「最後の後」ですが)はこれにしたい!と思いました^^
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「新宿発エンコン」

2007-02-16 | よしなしごと

国粋会会長が死亡、射殺事件に絡み拳銃自殺か
(2007年2月15日(木)12:37 読売新聞)

港区西麻布で今月5日、住吉会小林会幹部が射殺された事件の背景には、六本木など都内の繁華街の「縄張り」を巡る小林会と国粋会のトラブルがあったとされ、同8日、住吉会と山口組双方の最高幹部による話し合いが行われ、和解した。関係者によると、この場で、山口組の最高幹部が射殺事件への国粋会の関与を認めたとされ、工藤会長の責任を問う声が上がっていたという。

「暴力団」が暴力をふるって内部で責任を問われる、というロジックには皮肉を感じるのですが、そのへんは前の記事などをご参照ください。


で、今日のネタは地下鉄で見つけた広告


 


このご時勢  「新宿発怨恨」 って、普通読んじゃいますよね(今回は六本木発ですが )。


コラージュも面白いというよりは妙に不気味だし・・・

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放電・充電

2007-02-15 | よしなしごと
ここ一年あまり仕事をやめて、教育関係の新しい事業の立ち上げをした友人との飲み。

その仕事自体はライフワークにしたいがために、あえて収益優先にせず、別に仕事をしながら徐々に浸透させていこうということらしい(手に職のある奴なので)。

でも、完全に無収入の一年というのは、想像以上にシビレるものだったようです。

でも逆にその結果が今のスタイルにつながったといいます。
本人はいいトシをして自分探しなどしちまってと言っていますが、逆にいいトシになると心の中にも浮世の垢がたまるもので、充電用のニッケル水素電池と同じで、一度放電しきらないときっちり充電できないのかもしれないなぁ、などと思った次第です。
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