生きていれば111歳だったはずの都内最高齢者が遺体で発見された事件ですが、似たような事件は他にもあるようです。
なぜ年金は支払われたか…相次ぐ年金受給詐欺 「111歳」男性の遺体発見 (2010年7月29日 20:12 産経新聞)によれば
昨年2月に沖縄県うるま市で、死亡した祖母が生きているように装い、老齢福祉年金計約68万円を不正に受け取ったとして詐欺容疑で、孫の男とその妻が沖縄県警に逮捕された。
平成20年12月には軍人恩給の受給者だった母親の死を隠して計150万円を不正に受給したとして、仙台地検特別刑事部が詐欺と有印公文書偽造・同行使容疑で娘を逮捕。15年6月には警視庁OBの父の死を隠し、警察共済組合の退職年金計440万円をだまし取ったとして、警視庁が詐欺容疑で息子を逮捕した。
最近ではこんな事件もありました
向精神薬、生活保護の2746人に重複処方
(2010年7月28日19時58分 読売新聞)
大阪市西成区の生活保護受給者に処方された向精神薬を巡る違法転売事件で、厚生労働省が調査したところ、今年1月時点で、少なくとも全国の生活保護受給者2746人が複数の医療機関から重複して向精神薬を処方されていたことがわかった。
入所高齢者の投票用紙で勝手に不在者投票した疑い、特養ホーム施設長ら3人逮捕/神奈川県警
(2010年7月21日 神奈川新聞)
勝手に投票された高齢者はいずれも、投票に関する意思表示ができない状態だったという。
この手のセーフティーネットにかかるものは、不正のペナルティを制度に組み込むわけにも行かないし、不正防止に過度の費用をかけるのも難しい一方で公徳心の醸成を期待したり逆に厳罰化するというのも具体策に落とし込みにくいのが悩ましいところです。
やはり本人確認の厳格化とかその前提としてのIDの統一、納税者番号制という方向が必要なのかもしれません。