主役を人気俳優(僕も名前を聞いたことがあるので)のウォンビンが演じています。
ウォンビンは役柄に比べて優男すぎるのと、ちょっと自意識過剰な演技が気になりますが、派手な立ち回りを上手に演じています。
少女役は『レオン』と違って庶民的な雰囲気(なでしこJapanの宮間あやにどことなく似ている)の子が演じています。
この少女役は設定にはまっているし演技も上手です。
韓国映画は暴力シーンを描かせるとハリウッド的な派手さと違った「凄惨さ」を強調する独特の迫力がありますね。
武器などの小道具(韓国映画はやたらバットとか灰皿とかで殴るシーンが多く、とても痛そうです)も凝ってますし、格闘の振り付けも見事です。カメラワークも手持ちと寄せを多用して迫力があります。
中盤にかけて多少冗長にはなりますが、登場人物がキャラクターどおりの人相風体をしている(悪い奴は悪相だし間抜けな役は間抜け面)ので混乱することはありません。
その分脚本がストーリーを進めてアクションを詰め込むのを優先している感じです。
設定が強引なところがあったり、登場人物が複雑さを持たずに期待通りの行動をするので、終盤の展開がわかってしまったのはちと残念でした。
『レオン』がなければ、またはウォンビンに思い入れがあればもうちょっと点が甘くなっていたかもしれません(「穏便」てか・・・)。